祈り

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明日であれから1年。
ああしておけばよかった、あの時点に戻れるなら・・・。
どうしてもそんなことを考えてしまうことでしょう。

私もこの数年で大切な人たちを何人も亡くしてきました。
だからと言って明日人生が終わっても悔いはないという生き方ができているとは思えません。でも根本には今やれることはできるだけやっておこうという思いはあります。「やらないでする後悔」より「やってする後悔」を選ぶ癖も付いてきました。

ああしておけばよかった、あの時点に戻れるなら・・・。
私にもたくさんあります。

忘れられないことは忘れるべきでないことなのでしょう。
忘れることができるから生きていけることもあれば、忘れられないことがあるから生きていけることもあるはず。

心にたくさんの深い傷を負った被災地の皆さんのことを思うと胸が痛みます。7月と10月にお邪魔した気仙沼の皆さんの言葉が刺さります。
「今さらローンは組めないからどうしようっかねぇ。」
「命は助かったんだけどねぇ。」
「いとこが死んじゃった。」
「うちなんかはマシ。もっと大変な思いをしてる人がいっぱいいるから・・・。」

好きな気持ちと感謝の気持ちは伝えておきましょう。それを伝えていなかったら後悔は大変大きなものになります。間違いありません。嫌いな気持ちと恨む気持ちを伝えるのは後回しにしましょう。それを伝えていなかった後悔はほぼ無いでしょう。

気仙沼に行きたくてしょうがない今となっては縁があったとしか思えませんが、縁もゆかりもなかった気仙沼の人々との出会いを作ってくれた「ぬりえ日本」の学生たちには感謝しています。

今から被災地から遠く離れた神戸よりキャンドルの灯に想いを込めます。明日その画像が気仙沼に届けられるそうですね。

被災地の皆さん、何もできなくてゴメンなさい。でも心の中ではいつも祈っています。今からは私にできることを小さくても長く続けていきたいと思っています。10月に気仙沼を訪れた際、るかちゃんに作ってもらったミサンガはまだ美しいままです。本当は切れた方がいいのでしょうが、少しでも長く想いを込めてからの方がいいと思っています。
ミサンガ1日に何回も見ます。もちろん何度も見ます。何度も思います。祈ります。

ミサンガ.jpg

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このページは、kenboが2012年3月10日 18:01に書いたブログ記事です。

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