2012年5月アーカイブ

今日は朝から深く落ち込んでしまっている。
私がファンになったクリーニング屋さんが来月いっぱいで店じまいするとのこと。
理由は高齢化と共に後継者の育成ができなかったことらしい。
残念で残念でたまらない。

クリーニング技術は古典芸能ではないから税金の投入もないし誰からの援助もない。
安価なチェーン店の拡大、チープファッションの台頭、クールビズの定着と逆風続きだったに違いない。
そんな中仕上げの美しさ、丁寧な対応と本当に心から好きな名店だっただけに残念でならない。
何度も何度も繰り返すが、本当に残念だ。

我々も技術力を高めて品質で勝負しようとしている。
サービスも含めてあらゆる品質で。
しかし、それだけでは長く事業を続けていくことはできない。
日々の業務に集中しつつ人を育て後継を作り、やりがいや誇りを持ち続ける集団にならなければならない。
長く続くデフレ不況という暗く不気味な妖怪と戦わなければならないのだ。

良いものが長く続き、未来へ夢を持てる時代を作っていかなければならないと思う。
そんな時代になればいいと願っているだけではダメだ、我々で作らなければ。
そんな年代になったんだと思う。

残念ながら一つのこだわりが、一つの誇りが、一つの文化が終わりを告げようとしている。

久しぶりに機械ネタを。

グリ1.JPG

兄貴が会社に残してくれた生命保険金という遺産で更新した印刷機が、現在グリッパー交換というメンテナンスを受けています。
印刷機というのは大きく豪快なイメージがあるのですが、扱うものは大変細かい網点であったり、薄い紙であったりしますので実はとてもデリケートなのです。
その中で紙を掴んで運び、次のユニットへ受け渡す役割を果たすのがグリッパーという爪です。

グリ2.JPG

4,000万枚近く印刷した機械の爪はかなり擦り減っていますので、この度一週間を掛けて55個の爪を新しいものに交換します。
機械のメンテナンスは高品質を維持するために最も重要な要素です。

グリ3.JPG

おい、当社のオペレーター達よ!これで高品質なものが早く印刷できるようになるんだよな?

グリ4.JPG

間違いないね!

今年も5月2日がやってきた。8回目の兄貴の命日だ。
毎年この日が近付くと精神的に不安定になっていたようで、多くの人から心配されてきた。
しかし今年はそんな声も聞こえないし、自覚もない。
何かが大きく変わったのだろう、とても心は安定している。

先ほど墓参し、この8年を振り返って心の中で話しかけてきた。
どの1年も平穏と言えるものではなかったが、一貫してモノづくりへのこだわりを持ち続けてきたことを兄貴へ語ることができた。
今、私の心が安定している理由の一つに、理想を現実とする体制が設備的にも人員的にもそろってきたことが挙げられると思う。
そして足元をしっかり固め未来への一歩を踏み出す方向が見えてきたことも大きい。

自分がこの世からいなくなっても世の中は何事もなかったかのように回り続ける。
もちろん周りの何人かは悲しんでくれるだろうが、それでもやはり時間は前に進み続ける。
それが嫌だった。
しかし、兄貴がいなくなった会社を動かし続けたのは私だった。
当然のことなのだがそのことに少し違和感を覚えていたのは事実だった。

8年前と大きく変わった今がある。
ずっと見守り続けてきてくれたことを信じ、これからも見守り続けてくれることを祈り、歩みを進めていきたい。

命の尊さをあらためて感じながら、一人でも多くの人を幸せにできる幸せな日々を過ごしていきたい。

最近感じる不思議なこと、時々イラっとくること。

何故メール?メイルじゃないの?だったら何故ネイル?ネールじゃないの?

スマートフォン、略してスマホ。え?スマフォじゃないの?

ラーメン屋に2人で行って1,000円札2枚出した時「ご一緒で?」ん?
5,000円札や10,000円札を出したのなら分かるが、650円のラーメンを一杯ずつしか食ってないのに・・・。

「私服の時は若く見えますね。」って。ん?私、制服ないんですけど・・・。スーツではなくカジュアルな格好をしているだけなんですけど。それを言うなら普段着だと思うんですけど。

TVの占いランキングで「ごめんなさい。」今朝さそり座は12位でしたけど。

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