2020年7月アーカイブ

今日で大学3年生の春学期が終了しました。
現在のところキャンパスへの立ち入りが基本的に禁止されていますので、定期試験はありません。全て平常点と定期試験に代わるレポートで評価されます。
授業が終わり、先ほど最後のレポートを提出しました(もちろんネット経由で)ので、春学期の全てが終わりました。

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今学期はとうとう一度もキャンパスに行くことがなく全てオンラインによる講義でした。
リアルタイム講義形式の大人数が履修している授業や、リアルタイム演習形式でディスカッションを重んじる授業、教員が資料と共に動画や音声をアップし一週間以内に学生が視聴する形のオンデマンド型授業等の形で授業が進められました。
ほぼ全ての科目で毎週レポートが課せられていたため、学生もなかなか大変な日々を過ごしましたが、教員にとっても相当な負担だったと思います。なかには授業動画を見終わった後、先生の作成・編集のご苦労を思うと感動さえする程のものもありました。
そんな中、私が1年生の時に履修し最もためになり好きな科目に今回聴講生として参加させていただくことができました。一度履修した科目でしたので、単位は修得できませんが、欠かさず毎回レポートを提出し出席しました。
私が1年生の時の同科目の履修者は私一人だけでしたが、今年は私を含めて8名が参加しました。教育学そのものを学びたい私にとってかけがえのない授業でしたが、教員を目指す学生にとっては教員免許取得に関わる科目ではありませんので、履修を勧めることにほんの少しだけ躊躇いがありました。しかしながら私が誘った学生は全員私同様毎回レポートを提出し、皆勤で積極的に発言を繰り返しました。なかには履修できる単位数がいっぱいなので、私と同じ聴講生という立場の子もいましたが、彼女もやり遂げました。
1年生2人、3年生5人、4年生1人は授業が終わる頃には多くの知見を得、明らかに成長していました。
最終授業終了後、私が誘った学生は異口同音に私への感謝を表してくれました。胸が熱くなり目にはうっすら涙がにじみました。青春です。

しかしこのような科目は大変まれで、やはり教員の生の声やその場の空気感、そして自ら文字を書くことの重要性を思い知らされる場面の方が多く感じました。
学びを深めるためには時として「便利さ」が邪魔になることが再認識されました。
教育学部の学生にとっては今期の自らの学び方によって、教育の本質を考える機会になればこのような状況を少しでも肯定的に捉えられるのではないでしょうか。
秋学期に学友たちとキャンパスで共に学べることを願いつつ夏休みに入ります。しばらく社会人に専念します。
関西学院大学教育学部3年生 武部 健也

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