学生生活日記最終回

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5年間にわたる二度目の大学生生活に別れを告げることになりました。
一度目とは比較にならないくらい一所懸命学修に取り組み、比較にならないくらい良い成績で卒業することができます。
32年前の自分というハードルが、驚くほど低いものであったことに救われました。

教育学部の先生方は大学の教員とは思えないほど親切で優しく、異物のような存在である50代の学生にも適切に接してくださいました。
なかでもゼミに入れてくださった佐藤先生はバランス感覚にも優れた方で、私のキャリアを理解してくださったうえで、学修への取り組み方を指導してくださり、教育学の本質へ導いてくださいました。
そして、一回生の時に履修した科目を担当されていた江原先生、この先生との出会いがなければ一年で中退していたかもしれません。先生も社会経験とバランスの取れた研究活動をされる方で、私の存在を重宝がってくださる方です。
お陰で二度目の学生生活の意義を再確認することができ、客観性を持って臨むことができました。
お二方以外にもいつも私を気にかけてくださる先生方に見守られて充実した学生生活を送ることができました。
さらに、私のバカ話や悩みにいつも長々と付き合ってくれたリプラのスタッフの皆さんや、守衛の織田さんにもいくら感謝してもしきれません。
皆さんとは卒業してからも何らかの関わりを持つことができれば嬉しく思います。

また、出社する機会が激減する中で、私のわがままを許し、社を守ってくれた社員のみんなにも心から感謝しています。
多くの方々に支えられて充実した学生生活を送ることができた私は本当に本当に幸せ者です。

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入学式で保護者席に案内されたこと、直後のオリエンテーションで好奇の視線にさらされたことも懐かしい思い出です。
そんな中、私に勇気を持って積極的に話しかけてくれた当時10代の同級生たちと教育や未来について語り合えたことは、私にとって大きな宝物となりました。
卒業して教壇の上や様々な場面で活躍する彼らとの現在も続く交流は、これからも私の人生を豊かにしてくれることでしょう。

2月に挑戦した大学院入試の結果が不合格であったため、教育機関での学びはここで一度区切りをつけ、少しおろそかにしてしまっていた社業に注力し、印刷業界団体活動と共に社会人としての活動に専念しますが、学びはどの場面でも一生続くものです。
これからも貪欲に学び続けていくことを誓います。
あらゆる老化・劣化に抵抗して長く生きることに価値があることを示し続けたいと思います。
そして、正しい教育こそが未来を明るくするものであるという信念はこの5年間でさらに揺るぎないものとなりましたので、何らかの形で役立てるよう精進し続けます。

と、この文章を書き始めた頃は思っていたのですが、学びの場を失うとますますそれを欲するようになりましたし、一人でストイックに学問に向き合うタイプではありませんので、もう一度だけ大学院入試に挑戦したいと思うようになりました。
春からは社業に注力しながら、大学院入試の準備をしたいと思っています。

拙い学生生活日記を今までお読みいただきありがとうごさいました。
「読んでるよ」と声をかけてくださった方のお顔を思いながら、この最終回を書きました。
本当にありがとうございました。

関西学院大学教育学部を本日卒業する 武部 健也

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このページは、kenboが2023年3月20日 12:37に書いたブログ記事です。

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