ようやく40歳になった。
年齢の欄に「38」と書くようになった頃から中途半端な気がして嫌な感じだったが、今日から気持ちよく「40」と書ける。本当に嬉しい限りだ。
20歳くらいの頃40歳の人といえば大人でしっかりした人という印象だったが、いざ自分がその歳になってみると全然大人じゃないじゃないか。困ったことだ。
現在の日本人男性の平均寿命は79歳ということだから、まさに今折り返し地点辺り。しかしいい加減な生活をしている私の余命はそこまで長くはないだろうから、これからの人生の方が短いと思っておいた方がいいだろう。
私はストレスを感じて5年間に100回以上のゴルフ接待を受けたことはないし、突如体調を崩して職を投げ出したことも無い。しかし、「この野郎!」「何も知らんくせに!」「寝惚けたこと言ってんじゃねぇぞ!」「今に見ていろ!」と思うことはしばしば。この立場になった3年間だけで・・・。それをストレスと言うならば、私にはストレスが山盛り。でもそれがマイナスになるどころか、仕事をする上での大きなモチベーションになっている。特に今、やりたいこととやるべきことが重なりつつあるので非常に充実している。
「四十にして惑わず」
今日からは惑わず信じた道をひたすら前進しようと決意したのだが、この「四十」は数え年の40を指すらしい。「ずるっ」と音がしそうな肩透かし。
しかし今日、方法については迷いながらでも、本質的に正しいこと良いことに惑わず取り組んでいくことをあらためて決意する。
これじゃダメだ
先日長男(中学3年生)の文化発表会(文化祭のようなもの)を観に行ってきた。合唱や英語劇等があったのだが、それぞれ素晴らしく中学生の頑張りに胸が熱くなった。なかでも吹奏楽部の演奏は素晴らしく、トロンボーンやクラリネット等のソロが終わると涙がこぼれそうになった。一所懸命練習して、この舞台で上手に演奏している姿に感動してしまった。私の息子はサッカー部でその舞台にはいなかったが・・・。
涙腺がゆるゆるな私は感動に浸りながら一人自宅へ向かって歩いていた。角を曲がった時、その中学校の制服を着た5人くらいの男子中学生が前を歩いていた。その瞬間私に気が付いたのか一人がタバコを溝に投げ捨てたのだ。私はとっさに
「こらっ、ちょっと待て!こっち来い!」
と言ってしまった。脳裏に「最近のガキは加減を知らんから5人がかりでやられるかも・・・」とよぎったが、もう遅い。ヤバくなったら恥も外聞もかなぐり捨てて助けを求めて叫んでやろうと思っていたが、こっちへ来たのはタバコを捨てた一人だけ。しかも私より小柄。
「お前今タバコを捨てたやろ!拾え!」
と言うと、素直に溝に降りタバコを拾ってきた。拍子抜けした私は持っていた携帯用灰皿に吸殻を入れさせ、
「お前何年生や?」
「3年です。」
です?え?ますます拍子抜けしてしまった私はとりあえず名前を聞いたのだが、その後に言ったことは「タバコはポイ捨てするな。」と「制服着て堂々と外で吸うな。」「中学生はまだ早い。背が伸びひんぞ。」って・・・。何言ってるんやろうなぁ・・・。
「お前ピアスしとんのか。生意気なガキやなぁ。勉強せぇとは言わんけど、悪いことばっかりしとらんとマトモなことせぇよ。」
とばつが悪そうにしている彼と少し話しながら歩いていた。すると、
「友達のところに遊びに行くので、こっちへ行きます。さようなら。」
と言って彼は角を曲がって行った。さようなら?
ますますよく分からなくなってしまった。
警察へ突き出して補導してもらうべきだったのだろうかと悩みつつ、呑気に昼寝した土曜日の午後。
非
最終ラウンドの終了ゴングが鳴ると、お互いの健闘を讃え合い抱き合って握手する両選手。勝者が告げられると敗者である挑戦者が今までの非礼を詫びるため深々とそして長々と頭を下げる。試合後の会見では謝罪の言葉と共に勝者を讃え、さらに自分の未熟さ非力さを謙虚に認める。そして同様の態度の父と兄。
「こんな奴負けてまえ!」と思っていた私は、それを見てそんな思いを恥じ、この青年の成長とリターンマッチによる王座奪取を見たいと思うようになった。素晴らしい試合を見ることができて本当に幸せだ。
・・・。
攻守
先日の所信表明演説や代表質問を聞いていて、以前ある方から言われた言葉をあらためて思い出した。
金融機関の支店長が2,3年で交代することの理由についてである。
長く同じところに留まると不正を行いやすいことも理由の一つであるが、それ以外に交代する人物のタイプの違いにも理由があるというのだ。それは簡単に言うと「攻め」の次は「守り」ということ。
つまり、イケイケタイプの支店長がドンドン融資先を開拓した後、慎重派支店長がそれを精査するというのである。もちろん全金融機関がそうではないだろうし、現在は違う考え方に基づいているのかもしれないが、要は攻めるばかりは危険だし、守りばかりでは発展がないということ。
それを当社に置き換えて説明してくれた。つまり創業者である私の祖父はイケイケタイプ。もちろんそうでなければ会社を興すことはできない。そして二代目である私の父はしっかり守り抜いて会社を軌道に乗せた。では三代目(正しくは四代目だが世代としては三世代目)の私はどうあるべきか?その方がおっしゃるには兄がアクセルを踏み過ぎれば弟がブレーキを、弟がアクセルを踏み過ぎれば兄がブレーキをとうまくバランスがとれていた。それを今は一人でやらなければならないので注意深くするように。どちらを踏み過ぎても会社はうまくいかない。
なるほど。私はこの言葉を深く胸に刻んでいる。
何故先日の所信表明演説等でこのことをあらためて思い出したのかは分からない。
今の内閣が「攻め」とも「守り」とも、あるいはバランスがとれているとも思わないのに。
のらりくらりしているだけの「かわし」内閣はほとぼりが冷めるのを待っているのだろうか。我々国民もバカにされたもんだ。
同窓会
先日関西学院中学部の合同同窓会があり出席してきた。
1回生から50回生くらいまでが大阪に集まりなかなかの盛会だった。
ただ男子校なのでおっさんばかりで華がなかったのは寂しかったが・・・。
受付で確認すると我々34回生の出席者は20人ほどとなっており、その少なさに落胆したのだが前後の学年に比べるとかなり多い方であることも分かり少し複雑な気分。因みに1学年は約180名なので、出席率は10%を少し超えたくらい。
私がメガネを掛け始めたのは数年前のことであるし、体重が15kg程増え逆に頭髪は減っているので随分変わったと思っていたのだが、20数年ぶりに会う同窓生からは「お前変わらんなぁ」と。不思議。
で、恩師に会うのも20数年ぶり、当然忘れられてると思っていたが挨拶をすると「おう、武部!」と声を掛けていただいた。「覚えておいていただけましたか」と言う私に「お前みたいに何べんも呼び出した奴はなかなかおらへんから忘れるはずないやろ」と言われてしまい、恥ずかしいやら嬉しいやら。「お前1年生のときにバイクを盗んで警察に捕まったやろ」と言われたが、無免許で捕まったのは高校生になってからのことという記憶はぼんやりあったので、それは俺じゃないような気がするなぁと思っていたら優等生のT君が「それは別の奴です」と私の冤罪を晴らしてくれた。さすが優等生、素晴らしい記憶力。
我々の世代は子ども達がちょうど中学入学を控えている者が多く、あちらこちらで先生を捕まえ自分の子ども達を入学させたらよろしくとアピール。自分が通ってた学校に自分の子どもを通わせたいと思えることは素晴らしいとあらためて思った。
会が終わってから15人ほどで場所を変えて二次会。昔話や近況を話し合ってとても楽しい時間を過ごした。その中で何回も私の悪事を話題にされたが、中には自分では忘れていることも多くあり自分がとんでもない奴だったと再認識させられてしまった。ま、私自身の中では全て時効だと思っているが・・・。
あっという間の2時間は久しぶりに涙を流すくらい笑えた最高に楽しい時間だった。
先日同窓生のメイリングリストを開設して少しずつメンバーを増やしているが、海外で活躍中の奴も多く、この道具の便利さをあらためて感じる。
みんなの頑張りが勇気を与えてくれる。いいもんだなぁ。
fromkobe.jp
というドメインを取得したのは昨年の暮れ。
いつか神戸からモノや情報を発信したいという私の気まぐれからである。
しかし未だにそのサイトはオープンしていない。
でも構想は亀の歩みのようではあるが着々と進んでいる。(だよな?>担当者)
先週発行された兵庫県の経済情報誌に当社の取り組みが紹介された。
とてもこそばゆい内容だったが嬉しいものだった。
そこには「神戸セレクション」のことや「fromkobe.jp」のことも紹介された。
「神戸セレクション」の方はレザーペンケースは間もなく量産体制に入るし、オリジナルノートも間もなく仕様がかたまり制作に入る。しかし、「fromkobe.jp」のサイトの制作は亀が一休み状態。(これはまずいよな?>担当者)
一昨日革バカおやじのところで量産前段階のペンケースを入手してきた。これがまたいい具合でいい匂い。私の万年筆たちも心地良さそうにおさまっている。
早くここで「fromkobe.jp」のサイトオープンをお知らせしたいところだが、今しばらくお待ちを。(「しばらく」だよな?>担当者)
意味不明
俺とあいつどっち選ぶねん!
「あっち。」
でも俺は辞めへんで。俺はやり続けるんや!
あっちが選ばれたけど、俺は辞めんと頑張るから約束は守るで。約束守れんかったら辞める覚悟や!
これからはみんなの方を向いて頑張るわ。しっかりやるからよろしゅう頼んます!
今日からみんなの意見聞くわ。やっぱり辞~めた。
何じゃそりゃ。体調に問題?孤独感?
そんなんやったら最初から上に立とうとするな!
何か裏では色々なことがあるんやろうなぁ。全部が明らかになったら意外にしょーもないことかもしれんけど・・・。
それにしてもほんまどういうこっちゃ・・・。こんなんアリ?
Our boom
当社社屋最上階(と言っても3階)に営業部がある。
3週間ほど前このフロアにいる51歳のおっさんが異常にゆっくり歩いていた。
2週間ほど前このフロアにいる42歳のおっさんが前かがみで歩いていた。
先週37歳のおっさんが眉間に皺を寄せて椅子から立ち上がっていた。
暑い日が続いているので熱中症にでもなったかと心配していたのだが、実は3人とも腰痛を発症していたのだ。今は3人とも病院での治療が効いたのかかなりよくなっているようだが、こうも続くと次は私の番ではないかと怯えながら生活している。
私も腰痛持ちなので彼らの辛さはよく分かる。しかし社内には腰痛以外に身体に不調箇所を抱える者もいるだろうし、その中には私が経験したことの無い痛みや辛さに耐えている者もいるだろう。想像力を働かせできる限りのフォローをしてあげなければならないと思う。
私が腰痛治療に行くと必ず言われることがある。
「体重は増えとるし、運動不足で腹筋・背筋が弱っとるから腰にはトルプルパンチや。腰がかわいそうやで。」
彼らも治療に行ってきっと同様のことを言われているだろう。
残暑厳しいが、スポーツの秋を間もなく迎える。運動をしなければ。
私はまず来月の健康診断に備えて体調を整えることにしよう。
4136
「自分一人くらい」と思うのは仕方が無いことなのだろうか。
今朝阪神高速道路を走行中、斜め前を走る赤い車の窓からタバコがポイ捨てされた。
「自分一人くらいポイ捨てしても・・・」
「自分一人くらいアイドリングを止めなくても・・・」
「自分一人くらい節電しなくても・・・」
ってみんなが思ったらどうなるんだろう。
「自分一人だけでもポイ捨てしないようにしよう」
「自分一人だけでもアイドリングを止めよう」
「自分一人だけでも節電しよう」
ってみんなが思ったらなぁ。
「自分一人くらい投票しなくても・・・」と4,136/10,000の人が思ったかどうかは知らないが、昨日の参議院議員選挙の投票率は58.64%だったらしい。
私は選挙権を与えられてから投票を棄権したことは一度も無い。
デビュー
先週末とうとうデビューしてしまった。
非常に嫌な予感がする。
これはハマってしまいそうな気がする。
これ(http://www.p-n-m.net/)を見たら、これしか無いと思ってしまった。
持ってしまうとたまらなくいい。
字を書く必要がない時も持ってしまっている。
メモですら丁寧に書いてしまう。
意味も無くメモに自分の氏名を書いてしまう。
これは危険だ。
でも悪筆だから筆を選ばなければならないのだ。
そう、だから正しいのだ。仕方が無いことなのだ。