初めての製紙工場

先日お伝えしました通り弊社は創業60周年を迎えました。その間印刷前工程は活版からコンピュータへ。印刷機も活版印刷機からオフセット印刷機、そのオフセット印刷機も最新の機械への更新も行ってきました。しかしこの間変わらず印刷に使用してきたものの中に当然ですが紙があります。
その紙がどのようにして作られているかは何となくは知っていましたが、一昨日初めて静岡県にある製紙工場を訪れ、実際に紙作りの工程を見てきました。
これは工場見学が目的ではなく、今回特注で作ってもらうことになった万年筆の筆記に適した紙のテスト抄造に立ち会うためです。印刷業界で言うと出張校正にあたるものですね。
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歴史を感じさせる正門。
工場内に入るにはヘルメットを装着。ヘルメットの中に髪の毛が落ちないようにネットを被りました。
残念ながら工場内の撮影は許されませんでしたが、私より少し年上の抄造機の迫力に圧倒されました。特殊紙を専門とするその機械は抄造機の中では極めて小規模のものだそうですが、それでも日産量は15t。大きいものだと1,000tくらいだそうですから確かに小さな機械です。でも15tですから紙を特注するということがいかに大変なことであるかあらためて思い知らされました。
抄造機は豪快な動きをしますが、紙の出来映えは大変細かい要素に左右されます。広葉樹パルプ・針葉樹パルプ・非木材系パルプの配合割合、表面に塗工(化粧)するものの選択、抄造時のローラー圧力等により紙の風合は大きく変わります。
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できたての紙に万年筆で書いて書き味を試したり、インクのにじみ具合を確認したりして感想・要望を伝えます。30分程すると少し味付けの違った紙が出てきて、それに対しても同じように意見交換を行いました。
結局原材料を少し変えなくてはならないことになり、(原材料を変えるということは機械全体から一度原材料を全て抜き取らなくてはなりませんので、大変時間が掛かります)今回は残念ながらOKを出すところまでには至りませんでしたが、紙造りの職人達が本気になってくれましたので大いに手応えを感じました。
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どんな紙が出来上がるかお楽しみに!
そろそろ紙の名前を考えなくてはなりません。特注ですから命名もさせてもらえるのです。

ありがとうございます。

本日、弊社は創業60周年を迎えることができました。
お客様の皆様、協力会社の皆様、先輩社員の皆様をはじめお支えいただきました多くの皆様に心よりお礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
本来でしたら祝宴等を催し皆様へ感謝の気持ちをお伝えすべきところですが、本業に邁進し良い商品・サービスの提供に努めることこそが皆様へのご恩返しであると信じ、社員一丸となって新しい時代を創造していくことに全力を傾けたいと思っております。ご理解をいただき今後ともご支援、ご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

イキる

大変幼稚なのですが、私は「イキってるなぁ」という言葉をよく使います。
これは本当にイキってるなぁと思います。
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これ、何だか分かりますか?
実はこれシャツの襟芯なのです。私が普段着ているシャツにはプラスティック製の襟芯が入っているのですが、そこへこのシルバー製のものを入れると襟元がピシっとするのです。
クリーニングでガンガンに糊を効かされるより、こちらの方が心地良いです。
私が無知だっただけかもしれませんが、これを見つけた時には本当に驚きました。
それにしても全く見えないところにシルバーのこれを入れてるなんてイキってますよねぇ。

幸せ

先週の今頃、前夜に起こったことについて久しぶりにブログを更新しようと書きかけたのだが、あまりにも口汚く罵ってしまったので、更新を見送った。
しかし一週間経っても怒りは収まらない。いや、すっかり次の総裁選をチャラチャラ盛り上げている現状に怒りはさらに込み上げる。
で、結局先週書きかけたことを公開してしまう。ブログはその瞬間の想いをそのまま記した方がいいとも思い・・・。
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いったいどうなっているんだ。
内閣を改造して1ヶ月。臨時国会の会期を決めるだのなんだの。
表には出てこない理由が色々あるのだろうけど、いくらなんでもひどすぎるじゃないか。
どうせ辞めるんだったら全部言ってしまえと言いたくなる。ネジレ・レンリツなんて就任当初から既に始まっていたこと。やる気が無かったのに周りに押し出されたのかもしれないが、立候補したんやろ!「自分を客観的に見れる」はぁ?
結局劇場型の風が起こした負の遺産が延々続いてしまっている。
我々は様々なものの値上がり、原材料のインフレ・製品のデフレに対して必死で日々戦っているんだ。お前らの都合で将来を暗くされてたまるか!
国民の審判を経たリーダーにそうされるのだったら諦めもつく。さっさと解散総選挙をして投票させやがれ!罪悪感はないのか!
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あ~スッキリした。
冷静になって考えると本当にいい時代に生まれたもんだ。1年の間に総理大臣が2人も突然辞めるなんてなかなかないことだろうからね。それを見れたなんて本当に幸せだ。いやぁ、本当にこの国に生まれてよかった。この時代に生かされていて幸せだ。よかったよかった。

将来

一週間ほど前の新聞に『「親族外承継」広がる』という見出しの記事があった。事業承継をスムーズに行えるよう中小企業経営承継円滑化法が成立したにもかかわらず。
様々な理由があるだろうが、基本的には親族に継がせたくない、親族が継ぎたくない、継がせる親族がいないというものに集約される。もちろん大切なことは「継がせたくない」、「継ぎたくない」の理由である。親族にこんなにしんどいことをさせたくないと思っているのか、あんなにしんどそうなことはしたくないと思っているのか。
それにしても大企業でも将来どうなるか分からないし、親方日の丸も今や・・・。中小企業も悪くないと思うがなぁ。
親族に頼るくらいなら社内から後継者をという考え方には大いに賛成だが、後継者が決まらず廃業するところもあるというのは大問題である。
重責を親族外に委ねるのは申し訳ないという思いもあるはずなのに、それでも親族外承継が広がるのはやはり長引く景気の低迷に加え原材料費の高騰があるのだろう。原材料のインフレ・製品のデフレ傾向は製造業には大打撃である。政治に頼るつもりはないが、大胆な政策転換や政権交代がないとあらゆる面で日本は空洞化していくのではないだろうか。
経営者が堂々と事業を承継させたいと思え、親族であろうがなかろうが承継したいと思える会社にしなければならないことは間違いないだろう。誰にとっても魅力のある会社にしなければならないと強く思う。
確かに経営者には大変大きな責任と重圧があるのは間違いないが、その分やりがいや達成感が大きいのも事実。中小企業の社長ってのも悪くないと思うがなぁ。
先日別の新聞にあるトラック運転手に関する記事があった。見出しに「命削る運転手」という過激な文字があったが、その通り過酷な労働環境について書かれたものであった。その中でもその運転手の言葉が重い。
「(労働基準に関する)違反なしじゃ、食っていかれん。」
もちろん肯定できるものではないが、現実の厳しさを物語っている。
子どもの将来についての言葉がさらに重い。
「好きな仕事をやればいい。でもトラック乗りだけはダメだ。」
子どもに対して自分の仕事だけを否定しなければならないことは、あまりにも辛い現実だ。

ブログの紹介

自分のブログをロクに更新しないくせに、社員がやってるブログを紹介しちゃいます。
fromkobe.jpブログ
d-proofブログ
このブログみたいにならないようにマメに更新しんしゃいよ!

初体験

一昨日の日曜日高砂までボクシングを観に行ってきた。
ボクシングは大好きで世界タイトルマッチは欠かさずと言っていいほどテレビ観戦していたが、会場での観戦は初めての経験だった。
うちの社員の知人が出場するということで、何事も経験だ一回くらい付き合ってやろうかという軽い気持ちで行ったのだが、すっかりハマってしまった。
試合前の緊張感、体に震動が伝わるパンチの音、飛ぶ汗と水のしぶき・・・。
勝者の歓喜、敗者の落胆。その両者からの爽快感。
応援していた彼は金色の短髪に何本ものライン、そして体にはタトゥ。一見恐そうに見えるがとても礼儀正しく爽やかな男前。試合も大変勇敢でラストラウンドまで前に出て攻め続け、判定で勝利した。
試合中力が入りすぎていたせいか、私はグッタリしてしまった。試合をした彼より疲れていたのではないだろうか。
試合直後初めて会う私に次の試合の予定を「うまくいけば日本ランカーとできるかもしれないんですよ」と嬉しそうに語る彼に、リング上の鬼気迫るものが全くなくなっていた。
私はすっかり彼のファンになってしまった。次の試合は11月って言ってたな。待ち遠しい。
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クリオネ

恐ろしく久しぶりにブログを更新します。決して忘れていた訳ではなく、ずっと気掛かりだったのですが、バタバタしていた上、書くことも多くどれから書こうかと考えているうちに時間ばかりが経過してしまいました。この間ドイツでの印刷機材展視察や、印刷バカによる社内研修会等書きたいことは山ほどあるのですが、直近の話題から。
先日当社は「クリオネマークゴールドプラス」を取得しました。クリオネマークとは環境保護印刷推進協議会が定めた基準を満たす印刷物に表示できるもので、当社がその基準を満たす印刷物を作成できることが認定された訳です。
何年も前から全社員で自分達のできることから環境保護に取り組んできた当社においては遅すぎる感もありますが、設備の更新等が必要なこのマークの取得はそれほど容易なものではありませんでしたから、取得できたことを大変嬉しく思っています。
様々な場面で環境保護についての意識が高まっている昨今、我々も社会のお役に立てる一歩を踏み出すことができました。
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前へ

ここ数日何人かの方から連絡をもらい、私の精神状態が大丈夫かを確認された。何でも毎年この時期の私は感情の起伏が通常と違うらしい。異口同音にそう言われたし、自覚もしているので、恐らく間違いがないだろう。
あれから4年。
先日お客様のところでAEDを(自動体外式除細動器)見かけた。前期利益を出すことができていたら寄贈したいと思っていたものだから少し残念な思いもしたが、設置されていることは素直に嬉しい。もちろん使用されることがないことを望むが、万が一の場合に一人でも多くの命が救われることを願う。
私は参議院議員みずおか俊一さんと親しくさせていただいている。亡兄もみずおかさんの選挙を応援していたが、当選を知ることなく逝ってしまった。みずおかさんが参議院議員になって4年。私が社長に就任して4年。これはいつまでも同じ歳を重ねていく。先日参議院予算委員会でみずおかさんが質問に立つ姿をテレビで見ながら、同じ4年なのに・・・と自戒の念を持った。そのみずおかさんと数年以内(数年というところがミソ)にフルマラソンに挑戦しようと約束したのが昨年末。その後みずおかさんは既にハーフマラソンに挑戦し見事完走された。私は11歳下。ヤバい。今まで体を大事にし過ぎた。いつ挑戦の機会がきてもいいようにそろそろ甘やかさず鍛えなければ・・・。
ご心配いただいた方々。もう大丈夫。
前向きに兄貴のいない5年目が始まる。

厄年?

今回もまた間が空いてしまった・・・。
この間暫定税率の問題や年金問題、後期高齢者医療制度の問題などについて書きたかったのだが・・・。(ほんまかいな)
年度末・新年度の繁忙期の中にも様々な出来事があった。
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したり・・・。
いやいや、これだけでは決してない。他にも色々あるのだが、書けない状態にあった。
実は先週の土曜日に山道をサイクリング中、一本橋を華麗に渡ろうとして見事に1m下の草むらに転倒。その際その中にあったと思われる切り株のようなものに左手を突いてしまった。立ち上がるときに何かが抜けるような感じがしたので、これは病院へ行かなければならないだろうと思いながら掌の傷口を押さえていたのだが、あまりにも出血の量が多い。袖をまくると手首にも傷があり、そこからマーライオンの口から水が出る姿のように血が吹き出している。掌から刺さった切り株のようなものが手首に貫通していたのだ。
これはヤバいと思ったが、普段から「衝撃の瞬間」とか「危機一髪」とか「救急救命」の文字がタイトルに付く番組を好んで観ていたので、慌てず一緒にいた息子に靴ヒモを一本抜かせ、肘の辺りで縛り傷口を心臓より高い位置に持ち上げながら速やかに山を出つつ119番に電話した。その間、自宅のスカイペンシル(植栽)の害虫駆除用に採集したテントウムシを逃がさないよう息子に指示することも忘れなかった。
救急車に乗ってからは当日の救急担当病院ではなく、通院しやすい病院へ連絡を取ってもらったり(結局そこへは行けなかったが)運びこまれた病院で「人の体を縫うって?21世紀に古臭い手法やな。もっと最新の方法はないの?」と結局縫合を拒否するわがままぶり。これは決して縫われるのが嫌なのではなく、いずれ抜糸に行かなければならなくなることを回避し、通院回数を減らしたかったのである。このことで通院回数が増えるかもしれないが・・・。
帰宅直後がこんな感じ。
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現在も毎日診察と抗生物質の点滴のために通院しているが、指も動くし経過は良好。ただ酒は飲めない日々がしばらく続きそう・・・。
その病院の総合受付のカウンターの中に気になる女性がいる。昨日の会計を待っている時から気になっているその人はとても忙しそうにしているのだが、テキパキ・ハキハキ・チャキチャキ・サッサと動いて仕事をこなしている。それだけならそう気にもならないのだが、彼女はその間に話しかけてきた患者はもちろん、同僚や明らかに後輩に見える人に対しても常にニコニコ対応するのだ。素晴らしい!腫れ上がってうずく手のことを忘れさせ爽快な気分にさせてくれる。その斜め前にいる人もそれなりに動いているのだが、残念ながら仏頂面。だから私はできるだけそちらを見ないようにしている。
せっかくの通院生活。普段触れられないところからできるだけ吸収してやろう。
こういう時、スリーフィンガーの私はそれほど違和感なく入力できるが、ログオン時のCtrl+Alt+Delは意外に辛い。