温故知新

私が42歳になる15日前を無事に迎えた先週の土曜日に、当社に先輩方や長年お付き合いいただいている協力会社の方々を迎え、同窓会のような懇親会を行いました。きっかけは今年2月の親父の葬儀に参列してくださった方々と楽しい場でお会いしたいというところからでした。
まず技術の進歩に驚いてもらうべく社内を見てもらいました。
営業部では以前は手書きで複写式だった作業伝票が、受注管理データ等と統合されデータベース化されているところや、ホワイトボードに書いていた営業スケジュールがイントラネットの上にあるところなどを見てもらい、情報の共有化・有効活用を感じてもらいました。
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Digital事業部では最新のPC群による画像処理、デザインの工程やwebサイト制作、プログラミング、ネットワーク・サーバ構築等、70歳以上のOBたちにはおそらく外国語に聞こえたと思われる説明があったり、大連の会社を映すライブネットワークカメラやCTP(コンピュータから直接印刷用の版を出力するシステム)を見て感嘆の声を上げてもらいました。
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比較的分かりやすいPress事業部での印刷機の説明にも、ここ10年くらいの技術革新に皆さん相当驚いた様子でした。
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その後場所を移して行った懇親会では、皆さんに褒めていただいたり励ましていただいたり・・・。
自分たちが育ててきた会社が今も元気であることを喜んでくれていましたし、現役社員との交流も大変喜んでくれました。
現役社員も歴史の重さを感じるとともに、現在までの達成感と今後への使命感を強く感じたことと思います。
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私はあらためて我々がバトンを受け取ってから歩んできた道の正しさを実感し、勇気を持って前進し続けていこうと強く思いました。
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もちろんじいさん・親父・兄貴にも参加してもらいました。
では今から大連に行ってきます。

はい、投票した私はおかしいです。

思えばこの約1ヶ月、心の奥底にずっとイライラ・モヤモヤがあったような気がする。
あれは8月30日の夜、正確には8月31日未明。
政権交代が成し遂げられた総選挙の結果を受けて、それを分析したりゲストのコメントを聞いたりする番組を見ていたのだが、その司会者が「国民はおかしいよ!」と。
この司会者ベテラン有名優秀ジャーナリストだそうだが、前政権が解散しないことに常々「国民の信を問うべきだ」「信任を得ていない政権だからダメなのだ」と繰り返し言っていたではないか。
投票結果を見て「国民はおかしいよ!」とは何事だ!
人の顔に向けて指をさしたり、自分の意見だけ言ってCMに振って相手に意見を言わせなかったりともともと嫌いだったが、「国民はおかしいよ!」は許せない。
書きながらもっと色々罵る言葉で書きたい気持ちも出てきたのだが、どれだけ書いてもスッキリするものではない。
いい加減に忘れなくては。
日曜日の朝10:00からは散歩の時間にでもするか・・・。

果たして・・・

「ブエナビスタ」が札幌記念で負けて秋の目標であった凱旋門賞出走を断念した。ファンから圧倒的な支持を得て、勝利間違いなしと思われていた馬の敗北であるから各方面にショックが広がった。
今度こそ間違いなしと毎年のように言われている「笑い飯」が未だにM-1チャンピオンになれないでいる。それどころか最近3年は最終決戦の3組にも残れていない。
前者は馬のレースだが、後者は人が選ぶものなので前評判の高さでハードルは上がるし、風向きもアゲインスト寄りに変わるようだ。
ここ数日の各報道を見ていると、前評判とか予想通りの結果にならないことも多いのにと思ってしまう。
ディープインパクトとエアグルーヴの仔あたりが無敗で凱旋門賞挑戦するようになればなぁ。
「ゆったり感」「銀シャリ」「チョコレートプラネット」「ハライチ」「かまいたち(海賊ネタ)」あたりがM-1の決勝に進んでくれたらなぁ。
30日の投票率が75%くらいまで上がればなぁ。

ようやくやってきた暑く熱い夏

「官僚たちの夏」好き。キャスティングやストーリーそのものはもちろんだが、オープニングのC.G.も好き。
世のため人のため、この国のために身を粉にし自己を犠牲にし、自分の省や部署、天下り先、自身の利益なんか全く考えずひたすら国益のみを考える官僚がいることは本当に国民にとって幸せなことだ。税金を納めることを喜ばしくも思える。
政治家も同様。確固たるビジョンを持ち、ぶれずに国民のためになることのみを考え、自己の保身を考えず国の将来を大所高所から判断し、方法論について堂々と官僚と議論をし尽くす。そして必要に応じて民意に自らの身を委ね、民意を得た場合には試験により選ばれた官僚に正しく仕事をさせる潔さ。こういうリーダーに恵まれている我々は幸せの一語に尽きる。
今や悪の権化のように「カンリョー」という言葉をよく耳にするが、まさか「官僚」という字を書くのではないだろうな。
「セージカ」も同様。まさか「政治家」と書くのではないだろう。
同じ読み方をするだけなのに「カンリョー」のせいで「官僚」が悪く思われることも、「セージカ」のせいで「政治家」が悪く思われるのも非常に残念だ。
私は政治家も官僚も尊敬している。
政権公約という意味で使われているマニフェスト。4年前の「ユーセーミンエーカ」という風が吹いた選挙でも当然あった。その時政権を取った政党は自ら検証しているのだろうか。まさか前の約束は守らず、別の新たな約束をしようとしているのではないだろうな。
「それは先代との約束でしょ。私との約束ではありません。」
「あの方針を決めたとき確かに私は取締役でしたが、あの方針には実は賛成ではありませんでしたから。」
こんなこと言いながら同じ看板を引き継いで会社を経営したとしたら、お客様は私を許してくださるのだろうか。
そう考えると「セーケンヨトー」を守り続けるというのは常識と羞恥心を相当捨てなくてはならないのだな。
「セーケンコータイ」という風が現在吹いているようだが、風だけでなくその中身を吟味して投票したい。やっと投票させてもらえるのだから。
政治ネタを書くと色々心配してくれる友人がいるが、私は私が考えていることを垂れ流すように書いているだけ。特に意図は無い。
私がひたすら願っているのは投票率が上がることだけ。どこの政党が政権を取ってもそれが民意なのだから、結果を誰もが受け入れる。民主主義の大原則だから当然。
ただ、限りなく100%に近い有権者の投票によって選ばれた政権が舵取りをする国に住みたいだけなのだ。
2005年の総選挙の投票率は約67.5%。

乞うご期待!

一昨日の朝の飛行機で東京から戻ってきてそのまま出社しました。半分ボ~っとしながら溜まっていた仕事を片付け帰宅し、早く寝ようと思っていたのですが、テレビでK-1を観てしまい興奮してなかなか寝付けませんでした。昨日も早く帰って寝ようとしたのですが、ボクシングの試合を観て長谷川選手の芸術的なKO勝ちに興奮してなかなか寝付けず疲れが取りきれていない感じです。
でもその疲労感は不快なものではなく、達成感を伴う心地のよいものなのです。
東京国際ブックフェアでは弊社のブースに大変多くの方に足を運んでいただきました。
1年前に予約したということで主催社から角地を与えられましたし、プロにデザイン・施工をお願いしたブースも大変きれいなものでした。また、イベントコンパニオンの二人も明るく接客してくれましたし、本当に実りある出展になったと思います。
同時に神戸で留守を預かってくれた社員、東京に一緒に行った社員はもちろんですが、毎日のように入れ替わり立ち替わり訪れてくださった諸先輩方にも本当に感謝しています。励ましやお褒めの言葉がどれだけ嬉しく力になったか計り知れません。
今回の出展内容をご紹介しますと、まず印刷関連では「高精細印刷」「環境保護印刷」。前者の展示には多くの方々がルーペで網点を覗いてその細かさに驚きの表情を見せてくれましたし、後者への皆さんの関心の高さにも触れることができました。
次にシステム関連では「d-proof」と「自動組版」をメインに出展しました。こちらはありそうでなかった便利なツールに多くの方々に興味を持っていただけました。我々が使いたいと思い開発したものですから、印刷業・出版業の方を中心に大変便利であると高い評価をいただきました。
他にも「ユニバーサルデザイン」にも高い関心を持っていただくことができ、1996年公開したwww.d-wa.co.jpの基本コンセプトである「for the people」「for the earth」が我々自身にしっかり根付いていることを大変嬉しく思いました。
今回の出展の目玉の一つに万年筆の書き味にこだわって作った紙「Liscio-1(リスシオ・ワン)」もありましたが、大変高価な紙製品のため反響はそれほど大きくならないだろうと思っていました。しかし様々なサイトで取り上げていただいたこともあり、大変大きな反響があり驚いています。期待の大きさ、商品開発の希望等の生の声を聞かせていただきましたので、直ちに商品開発・製造・販売に着手いたします。その様子はfromkobe.jpでお知らせしたいと思います。
ジっとしてミスさえしなければ今まで通り仕事をいただけて、社員やその家族、協力会社の皆さんも幸せになれるのであればこんなに楽なことはありません。何にも挑戦しなければいいのです。
新しいコンピュータを導入し電源を入れるだけで、便利で素晴らしいシステムができるのであればこんなに楽なことはありません。最新の情報を入手し続ければいいのです。
新しい社屋を建てて新しい機械を買えば美しい印刷物ができるのであればこんなに楽なことはありません。資金繰りさえできればいいのです。
良いものを作りたいという意思を持つ我々が、歴史の上に新しいものをつくりあげるという向上心とそのために努力し続ける力を持ち、最良の環境をも手に入れていることを再認識できたことは、今回の出展の大きな意義の一つであったように思います。
これからの我々に我々自身が期待しているように、皆様にもご期待いただきたいと思います。

東京ビッグサイトにて

一昨日から東京国際ブックフェアのデジタルパブリッシングフェア出展のため東京にいます。
色々ご報告をしたいと思うのですが、無精者の私は他力本願で。
ここ

ここ

ここをお読みください。
社員のみんながお客様への対応に追われているというのに・・・。

トリノコサレヌヨウ

1ヶ月遅れの五月病だったのか6月は何だかシャンとしない月だった。別に体調が悪かった訳ではないのだが、やる気があまり起こらない月だったように感じる。そんな中でも借入・返済、各種支払、給与・賞与支給の手続き等間違ってはならない数字に関する仕事は淡々とこなさなければならない訳である。これがはっきり言ってつまらなかった。
でももう今は大丈夫。怖々巣立っていったつばめ達が元気で過ごすことを祈りつつ、私も東京国際ブックフェア出展のため明朝7:25東京へ飛び立つ。
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足元の一歩だけを見ながらこつこつ前進を続けてきたが、少し振り返ってみると「高精細印刷」「環境保護印刷」「システム開発」「自動組版」「ユニバーサルデザイン」「Liscio1」等様々なことに取り組み、ノウハウを積み重ねてきたではないか。今回我々としても自身の持つ資産を再確認しつつ、世の中の多くの方に知っていただき利用していただければという思いで、分不相応であるが東京ビッグサイトで昨年の倍の面積のブースを出すことにした。このど不景気な時だからこそ前を向いて挑戦をし続けていきたいと思う。
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おい、一羽取り残されてしまっているではないか。と言っても今頃元気よく巣立っているかもしれないが・・・。
今まで昨年のブックフェアも含めPAGEやIGAS等の展示会へ幾度と出展してきたが、今回で展示会への出展は一区切りつけようと思う。またネタを溜めて出展の機会に備えることにする。http://www.fromkobe.jp/昨日公開。
なぜちょいちょい「つばめ」が出てきたかは「鉄ヲタ」なら分かるはず。

Liscio1(リスシオ・ワン)

先日、Liscio1(リスシオ・ワン)の「商品開発会議」こと「美味いものをみんなで食おう会」を開きました。
出席者は革バカおやじ万年筆バカ(男性)・万年筆バカ(女性)文房具バカ、印刷屋のバカ社長、印刷屋のバカ社員の計6名。
手前味噌ですがLiscio1は本当に万年筆の書き味が素晴らしい紙です。
ペン先の滑りを滑らかなものにしようとすればインクの染み込み・乾きは悪くなる方向になりがちです。インクの染み込みをよくすると滲みやすく裏抜けが起こりやすくなりがちです。ペン先の滑りがよく、インクが早く乾き、滲まず裏抜けしないというのは例えようもないくらい難しいことです。
このあちらを立てればこちらが立たずのようなことを作り手に同時に達成せよという要求はイジメに近いものがありました。しかし我々は紙を作ることについては素人、無茶なことや馬鹿げたことを言っているという自覚が無いので、恥かしげもなく何度も要求を続けることができました。その結果研究系スタッフも製造系スタッフも皆さん本気になってくれとうとう素晴らしいレベルでバランスのとれた紙、奇跡のバランスと呼んでも過言ではないLiscio1という紙ができたのです。
さあ、素晴らしい紙ができたぞと喜んでいたら10数トンという紙が「で、次はどうしてくれるの?」と聞いてくるのです。紙もいつまでも倉庫で寝ていないで早くいい商品になって使ってもらいたいと思っているようです。
そこで文具に関して一家言お持ちの皆さんにお集まりいただき、商品開発の道を一緒に進ませていただこうと企んでいる訳です。
ま、第一回目ということで具体的な話というより今までの経緯と大きな方向性の確認ということに留まった感はありますが、肉・酒の美味さもありいい会になったと思います。今後より具体的な話に移り、世界に通用する商品をこのメンバーで生み出すことができれば素敵なことだと思いますし、可能だと信じています。
でもカウンターで飯食って、カウンターで酒飲んでたらやっぱり会議にはなりません。次回はテーブル席にして会議っぽくしたいものです。
この時間の中で皆さんの持つ「こだわり」、そしてそのこだわりに対する「愛情」に本当に刺激を受けました。私は気が散りやすい性格で「没頭する」「のめりこむ」ということが苦手ですので、羨ましくも思いましたし格好いいと憧れの気持ちも持ちました。
これから私はこういう方々の間に入って調整をしたり、人やモノのマッチングをして、その交流や情報交換の中からモノ作りをしていきたいと思っています。そこで私の個性を生かすことができればと思っています。
神戸から発信される情報やモノにご注目ください。

大連で・・・

先日大連に行ってきましたが、中国入国の際今まで(今回は私にとって10回目の大連行きでした。)では考えられないくらい時間がかかりました。
少し前に到着した別の便の検疫中だったため、それを終えた検疫官が機内に入ってくるまで随分時間が掛かりましたし、たった二人で機内全員の体温を測るものですから、検疫自体も時間が掛かりました。大連の空港は神戸空港を一回り大きくした感じ(と言っても神戸空港をご存知ない方にはピンときませんね。)のものなので、もう少し検疫官がいれば早く終わるのにと思いながら機外へ出ても入国審査に長蛇の列。
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今回の大連行きの目的は社員の結婚式に出席させてもらうというものでした。もちろん仕事も目的の一つではありましたが。
初めての中国の結婚式は日本のそれとは少し違いましたが、リラックスした雰囲気で、天候も場所も良く、出席者の明るさと新郎新婦の幸せそうな笑顔の中楽しい時間を過ごせました。
当日突然言われたのですが、完璧な中国語でのスピーチ(笑
「ウォー、シー、イーベンレン」「ウォー、ジャォ、ウープーチェンイェ」「コンシィ、コンシィ」
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(個人を特定できる写真は本人の承諾を得ていませんので、加工しました。)
そんな中自分が中国での結婚式に出席している不思議を感じ、色々な縁に感謝していました。
日本の若者よ、○人とか○歳とか、男性とか女性とか、○座とか○型とかで人を括ったりしないであらゆるものに予断を持たず色んな人に会え!
現在の国民の『最大の』関心事が企業からの政治献金についてだと言い切るリーダーの国なんかを一度出て色んなとこへ行け!
泣け!笑え!考えろ!感じろ!
日本人は40歳過ぎて本格的におっさんになると説教じみたことばかり言うようになるなぁ。そういえば今朝のさそり座の運勢は熱くなりすぎに注意だったか。ま、O型だから気にしませんけど。

神戸近況

あ、あれはつ○く♂、あれは松○菜々子、お、こっちはトータス○本、おいおいこっちにまた松○菜々子、あれは亡くなったはずの峰○徹、こっちも亡くなったはずの田中○栄。
これは夢ではありません。昨日久しぶりに三宮の街を歩いていたら、こんな方々とすれ違ったのです。
でも外すと全然似てないんだろうなぁ・・・。
人通りの少ないマスク街ではこんな楽しみくらいしかありません。
用心することはとても大切ですから、皆さん正しい知識を持って気を付けてください。
我々社員、家族を心配してくださる皆さん、今のところ大丈夫です。
ただ街の静けさには心が痛みます。早く事態が沈静化することを願うのみです。