まったく最近の若い奴らは・・・

先日、来春当社への入社を希望する高校生数人の面接を行った。
ハッキリとした受け答え、丁寧な言葉遣い等から学校で相当練習をしてきたことが手に取るように分かったが、とても初々しく好感が持てた。
ところが少し意地悪な質問をしようが、硬軟取り混ぜようが、深く掘り下げようが、質問をかぶせようが、どうしてもハッキリしっかり一所懸命答えるのだ。
難しく分からないこともその場で答えられる範囲で答える。しかも嫌味なく丁寧な正しい日本語で。
私の25年前を想像してみた。4年間の休暇を与えられたと浮かれていたバカ丸出しの私がそこにいた。
早く技術を身に付け役立つ人間になりたいと力強く異口同音に訴える高校生たち。残念ながら当社の採用は1名だったため、何人かは不採用にせざるを得なかった。
挨拶もまともにせず、コミュニケーション能力の低い社員を見る度、彼らを不採用にしてしまったことに罪悪感を抱く。
まったく最近の若い奴らは・・・。よくできてるぜ!

新たな1ページ

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ようやく新しい印刷機の本稼動が始まった。
今まで社内でのカラー印刷はA2の大きさまでしか対応できていなかったが、今後A1まで対応可能になった。
そのため当社が取り組んできた環境保護印刷高精細印刷をお客様へより積極的にお薦めできるようになり、売上増につながると信じている。>な、営業部員
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オフセット印刷とは微細な網点を水と油の反発を利用して表現するものであるから、温度・湿度の影響をとても受けやすい。そのため工場内の空調には大変気を遣っており、機械が発生させる熱を屋外へ放出させるためのダクトも重要な設備なのである。
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いよいよ本稼動が始まるということで墓参りに行ってきた。
大和出版印刷株式会社の新たな歴史が始まることをじいさん・親父・兄貴に報告し、見守ってくれるよう頼んできた。
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決してニュースで彼岸の墓参りを取り上げていたから思い出した訳でも、他に何もすることが無かったから散歩がてら行った訳でもない。

出会い

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たった今新しい印刷機のユニットのドッキングが完了した。
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大きな機械の接合は豪快に見えるが大変繊細な作業。ミリ単位で進められていった。
そりゃそうだ。印刷って微細な網点で色を表現していく大変デリケートな作業である訳だから、そのための機械がいくら大きくても細かい精度を要求されるのは当然のこと。
力持ちのハンサム兄ちゃん達が細かく機械を動かし作業を進める姿は昨日までの豪快なものとは違い、惚れ直した次第。かっけぇぜ!
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これからは配線等の地味だが大変重要な作業が一週間くらい続く予定。

別れ

先日お知らせした印刷機械の搬入設置作業が現在進められている。身悶えしながら社員全員と導入を決めた例の武器。
一昨日の解体、昨日の搬出、そして今日の搬入は恐ろしく見事なプロ集団の美しく流れる作業で進んでいる。
解体・搬出作業では出て行く機械を見ながら兄貴と一緒に導入を決めた時のことを思い出し胸が熱くなったが、今日の搬入では今から始まる新しい挑戦に胸がときめいた。
出て行く機械は74-4と102-2P。こんなことを書いて分かっていただけるのは同業者だけだろう。
要するに前者が740mm幅の4色機で反転機能が付いていないもの、後者が1020mm幅の2色機で反転機能が付いているもの。
そして今回導入する機械は1020mm幅の4色機で反転機能が付いているもの。
ではその機械はどういうふうに呼ばれるのか?正解は最後に。
昨日までの写真を。
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正解は102-4P。その姿はまた後日。
機械台数は一台減になるが、仕事の幅は広がる。
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大晦日に

私は8月31日という日が最も嫌いな日でした。
半泣き、いや号泣に近いくらいの涙を流しても終わりの見えない夏休みの宿題。
この日に初めて開く宿題の内容が書かれたプリント。
本当に最も嫌いな日でした。
本日で弊社の第62期が終わります。長きに渡りご愛顧いただいておりますお客様に心から感謝申し上げます。
今後も皆様のご発展のお力になれるよう精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。
また最近新たな出会いも多く、とても明るい気持ちで明日から始まる新しい期を迎えることができます。本当に嬉しい限りです。
来期首には設備の更新も行います。社員一同心を新たに一層努力してまいります。新しい歴史を作ろうとする我々にどうぞご期待ください。

やめられまへんなぁ~

昨日大連から研修のために来日していた中国人社員を関西国際空港に送ってきた。
その前夜10人の社員で彼女を囲んで送別会を行った。ひとしきり飲んで次の店に移動しようかと言っているときに、彼女が一言しゃべらせて欲しいと立ち上がった。彼女は自分の仕事が忙しいのに時間を割いて仕事を教えてくれたり、一緒に食事に行って日本語や日本文化を教えてくれたりした日本人社員たちの優しさに対して、涙を流しながら感謝の言葉を搾り出した。
思いを一所懸命伝えようとする姿に言葉遣いの巧拙は関係なく、その場にいた日本人社員は全員感動させられた。
もっと教えてあげたかったと後悔していた日本人社員の思いと共にとても嬉しい瞬間だった。
辞められるとも辞めたいとももちろん思っていないが、これだからこの会社の社長は辞められない。

勝負

私は男らしい。どうやら男らしい。
私の買い物は男らしい。気に入った服は色違いを同時に買っちゃう。色違いどころか同じ色でも平気で買っちゃう。自分の目と感覚を信じて素早く買っちゃう。その際の基準は気持ちの良いこと。だから素材は漢字一字に限る。「綿」「麻」「毛」・・・。カタカナ素材は好きになれない。と言ってもオーガニックコットンとかアルパカなんていうカタカナは歓迎なのでそんな贈り物は決して拒まない。
靴ももちろん。履き心地のよい靴に出会うと製造中止になることを恐れて同じものを予備として買っちゃう。さすがにこの年になると靴のサイズが変わることはないと思っているので躊躇無く買っちゃう。最も多いものは3足ある。そのうち2足は新品のままだ。
どうだ?男らしいだろう?でもいつも同じ服装をしているように見えるだろうから完全な自己満足。
そんな私が先週の木曜日の午後から一昨日の19:00くらいまで体をくねらせ頭をかきむしりながら買うか買うまいか悩みに悩み、結論を出しては覆し、それをまた覆し、またまたそれを覆したりと乙女心のように激しく揺れ動いた。乙女心が揺れ動くかどうか知らないが。
週末からろくに眠れず、頭で考えに考え抜いて、気持ちに問うて火曜日の朝6:00に「よし、買おう!」と決断して出社。その決断を180°転換させたのはうちの幹部社員たちであったが、夕方にもう一度180°転換させて私の背中を押してくれたのも彼らだった。
電子書籍、小ロット多品種、大判インクジェットプリンタ、Web to Print・・・。分かっている。当然あらゆる情報発信手段を視野に入れて「印刷もできる印刷会社」をテーマに日々取り組んでいることは何も変わっていない。一切の悩みもブレもない。
設備投資のタイミングとしては最適。低金利で資金が調達できるし、ユーロ圏からの輸入機械だから円高によるメリットも享受できる。
それでも1億円を超える投資なのだから当然慎重になる。しかし当社にとって最大の武器になるであろうと思っていた機械の新古機が、オプション等も全く当社の希望通りの状態で突然出てきた。当然1台だけ。新台は2億円近くするのでこれはまたとないチャンス。これをまたとないチャンスと思う印刷会社は日本中にたくさんあるだろう。そんな中以前から私がこの機種が欲しいとメーカーの営業マンに言っていたので、一番に私に声を掛けてくれた。
高精細印刷、環境保護印刷とオフセット印刷の未来も確実にある。その未来に対する投資である。短い時間であったが真剣に現状と未来を考え導入に踏み切った。
人ともモノとも出会いを大切にしてきた我々であるから、この素晴らしい出会いに恵まれたと思う。そのため2台の機械とお別れということになるが、今まで頑張ってくれたことを労って送り出してあげたい。
我々が手に入れる機械の詳細は近日中にお知らせしたいと思っているが、最短時間で最高の結論を出したことをまず書きたかった。揺れる思いと強い思いを。
と、ここまで書いて読み返してみたが、いつにも増してリズム感の無い滅裂な文章だ。でもこれも今の感情を表していると自分を納得させ垂れ流し的に公開しちゃう。
じいさん、親父、伸也、とうとううちも菊全の4色機導入やで!しっかり見守っててや!

新しいもの好き

うちのエンジニアは新しいもの好きで色々すぐに試したがる奴。
そんな奴だからiPadを渡すとRubyだか何だかで変換プログラムを書いて、EPUB化をしたがる。
過去にもInDesignによる自動組版とかオンデマンド印刷機によるWeb to Printのテストもすぐに試したがって、技術的検証をしてはうまくいったと悦に入っている。
それはもちろんそれでいいのだが、その際に用いるデータが必ずと言っていいほど当駄ブログなのだ。ま、サンプルとして用いるのにクレームが付かないという点では適当であると言えるが、私としては恥ずかしい限り。
でも今回、自分の書いたものをiBookとしてページをめくるのは面白くもある。書いた記憶を失っているものを読むのは何だか新鮮。
しかし自分が書いたものをiPadで読む姿は人には見せられない。

父と息子

今日は親父の誕生日。生きてたら75歳か・・・。
私が高校生の時喫煙が見つかり学校に呼び出された時も来てくれた。先生の前では私をきつく叱ったけど、自宅謹慎処分を言い渡されて帰る車の中で「煙草なんか見つからんように吸え!」とロングピースを手渡してくれた。
もちろん100%違法であり全く許される話ではないが、時効?被疑者死亡?
今日は手元にロングピースがある。久しぶりに墓参しようと思っていたが、時間的に無理になったので、会社にある写真の前に供えておいた。
なんだか今頃強烈に寂しくなった。

的中

アルゼンチン・ブラジルによる南米同士の決勝戦、プロキオンステークスでのナムラタイタンの圧勝、大相撲名古屋場所開催中止、なんだかんだ言っても受け皿無しによる民主党の議席維持・・・。
ことごとく予想を外す私。
社業の方向性だけは外さない私。