12回目の大連にて

大変久しぶりの更新になってしまいました。何回か書きかけてはいるのですが、色々なことが起こり続け更新の機会を逸していました。
少し前の話になりますが、先月末に行った大連での話です。
今回は大連での日本語DTPを取り巻く環境の現状視察が主な目的でしたが、春節前の忘年会も兼ねてきました。
まず書いておきたいことは、大連の社員一人一人の成長の総和が全体の仕事の質・量の向上に繋がっていることが手に取るように分かり、大変嬉しく思ったことです。
約3年前に会社を興したときにはまだまだ日本語の理解度も低かった社員たちが今は私の日本語を通訳無しでも理解できるようになっていましたし、仕事に対する目の輝き、自信を持った態度、達成感から出る笑顔を本当に心強く思いました。
もはや日本側が一方的に指導する段階は終わりつつあり、共存共栄切磋琢磨の段階に入っているように思えました。
そんな中、日本のぼんやりムードや方向転換の速度の遅さにタイタニックを感じ、このままでは日本全体の沈没に繋がるのではないかという思いを持たざるを得ませんでした。
しかし大連の街の汚さやそのことに対する意識の低さには公共道徳心の欠如を感じ、この分野ではまだまだ遅れているのも事実だと思います。プリウスに乗っているくせに窓からタバコをポイ捨てするおっさんがいるような国に公共道徳心を語る資格は無いかもしれませんが。
国益について語るほど深く考えたことも学んだこともありませんが、モタモタしていると本当に日本はダメな国になるのではないかと感じました。
まず借金がここまで多いと節約だけでは済まないと思います。会社でも家計でも支出を抑えると同時に収入を増やす努力をするでしょう。同時に行わなければいけないと思うのです。ですから徹底的に無駄を排除してくれるなら増税を口にして立候補した候補者も当選すると思うのですが、いかがでしょう。
日本のみで国益を考えてはいけないと思いますが、日本はしっかり国益を考えなければいけないとも思います。
国として世界に存在価値を示し続けるためにはやっぱり教育が最重要だと思います。自分の子供をしっかり教育できている自信は全くありませんが強くそう感じます。教育は良い結果を得るためにとても時間が掛かることですし、あらゆる失敗を取り返すにも相当の時間が掛かると思います。難しいことですが正しいことを素早く行わなければならないと強く感じました。人として会社として国として。
今回で12回目の大連だったのですが、これだけ深く考えて感じたのは初めてでしたので、書いておかないといけないと思いました。私の考え方のネガティヴな部分が間違っていてほしいと思っています。未来に読み返したときにバカなことを書いてたなぁと思えますように。

間もなくあれから15年

今年の会社のテーマを「keep&change」にしました。
変わりさえすればいいというのではなく、守るべきところは守り変えるべきところを変え、変わるのを待つのではなく自ら変え、また守るために変えるという気持ちからのものです。
先ほど昨年の年頭に何を書いたか読み返してみたところ、とても似たことを書いているではありませんか。一貫しているといえば聞こえがいいですが、自分で何を書いたか忘れるようではいけません。でも嘘偽り、美辞麗句を並べたのではなく本心からのものであることに間違いはありません。今年も会社(大和出版印刷株式会社・株式会社dignet・大連迪拓信息技術有限公司)を社会のお役に立てるものにしたいと思っています。
それにしても「未曾有」「踏襲」「頻繁」を太字にしているところに一年の時の流れを感じます。何にでもいいですから書いて残しておくことは楽しいことですね。今年はこのブログもそうですが、万年筆でLiscio1ノートにたくさんのことを書いていこうと思います。
来年の今頃どんな思いになっているかワクワクしながら2010年を迎えましたが、今年は良い一年になりそうな予感がしています。

よいお年を!心から

今年は本当に嫌な一年でした。
振り返りたくもない一年でした。
忘れてしまいたい一年でした。
でも先ほどそんな一年はないんだと思い知らされました。
人との別れを怖がっていてはいけないんだと思い知らされました。
よかったこともあったんだと、息子のように思ってるプロボクサーが教えてくれました。
ろくに正しい日本語を話せない出来損ないの息子のようなプロボクサーが教えてくれました。
いいこともあった、無駄な時間ではなかった一年でした。
いい一年でした。
来年はもっといい年にしなければなりません。生きていることを素晴らしいと、また思える一年にしなければなりません。
いい男です。来年の小路尚也には大きな期待が持てます。
皆様にとっても来年がよい一年になることを心から願っています。
来年、厄が明けた私にもご期待ください。
では!
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好物

7年前、灘区新在家の居酒屋のオヤジに重症の納豆嫌いを治してもらってから基本的に好き嫌いはなくなった。
パクチー(香菜・コリアンダー)だけは苦手だが、全くダメということでもない。何かのサナギとか幼虫だとか所謂ゲテモノは別としてやはり嫌いな食べ物はない。
では、好きな食べ物は何だろうと考えていたが、多過ぎて「これ」と言えるものがなかった。しかし先日ようやく「これ」と言えるものが見つかった。
これがあれば酒を飲まずに飯を食っても、飯にかけても、うどんを入れてもいいって食い物。これが私の一番の好物だ。これがあればさっさと帰宅したくなるくらい。
学生時代に東京のツレがうちに泊まりに来ていたときの夕食にこれが出たとき、そのツレは全て残さず食べ終えて部屋を移った後、「何だよ、あの白い汁。お前の母ちゃんは料理が上手だから何でも美味いけど、あの白い汁だけは悪いけど食えねぇ。」と。我慢して完食してくれたらしい。
具は鯨の皮がいいな。味噌は全く入れない方が好きだな。材料には小林春吉商店のものを使ってほしいな。
「お前の好物なんか興味ない!そんなんしらんっしらんっ!」という声が聞こえてきそうだが、書いてしまう。
今日はそいつがうちにあるので、まっすぐ帰るとするか!「お先に!」

世の中そんなにあまくない

本当はここで完走の感想を報告をするつもりでしたが、そんなにうまくはいかないものですね。
喫煙休止から1年と少し経ったものの全くの運動不足の状態から40分程のウォーキングを10回弱、3km程度のジョギングを2回、ラジオ体操を約2週間ではね・・・。
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ベスト体重から8kgオーバーで臨んだ昨日の三田でのハーフマラソン。オーバーペースにならぬよう慎重に走ったかいがあって比較的楽に走れていました。
しかし、大事にいき過ぎてしまって、10.4kmのチェックポイントの50m程手前で無念の時間切れ。70分で10.4kmに到達しなくてはならないところだったのですが、私は10.35kmしか走れませんでした。
折り返し点とチェックポイントを勘違いしていた上、後半に上り坂が続くため少し温存しながら走っていたところ、温存し過ぎてしまいました。余力があったので時間を追うごとに悔しさが募るのですが、あれ以上行くと危ないということで親父や兄貴、姪が止めてくれたと思うことにしました。
それにしても目前での関門閉鎖は本当に呆然だったなぁ。
ま、あの程度の準備では完走は無理ということですね。ウェア等身の回りの準備は完璧だったのですが・・・。
来年の完走を目指すのはもちろんですが、フルマラソンの完走を目指したくなってきました。そのための準備をしっかりしないといけないのですが、昨夜のビールは滅茶苦茶美味かった!今朝の体重はベスト体重から9kgオーバー。なんじゃそれ!

久しぶりに

いいことですね。
歩きながらとか車の中からタバコの吸殻等をポイ捨てする愚かな者たちの目に留まって、自分たちの恥ずかしい行いを改めてくれればいいのに・・・。
未だにポイ捨てする人間の気持ちが理解できません。何とかならないものでしょうか。
このニュースに喜びを覚えると同時に、継続・広がりに期待します。
http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/0002569803.shtml

20091026

私には2人の息子と3人の娘がいた。
北京から帰ってきた先週の月曜日の夜、風呂から上がった直後の電話で下から2番目の娘に大変な事態が発生したことが鳴り響くサイレンの音と共に知らされた。
間に合わなかった。
病院へ着いた時には15歳の娘は、5年前に亡くなった彼女の実の父親のもとへ旅立った後だった。
私の41歳最後の日に彼女を見送った。
昨日42歳になった。このブログを始めて4年が経った。喫煙を休止して1年が経った。
日々を重ねていけることは幸せなことだ。
私は自戒もこめて社員に「道具を大切にしなさい」と言う。自分の仕事のための道具を大切にできない人間はプロフェッショナルではないと言い続けている。それは社屋であったり、PC・社用車・印刷機等を指していたわけだが、それ以前にもっと大切な道具のことを忘れていた。
喫煙を休止して1年。この間体重を6kg増やしてしまった。
暴飲暴食・不規則生活・慢性的睡眠不足・・・。こんな中でも元気にしていることを自慢していたが、愚行の一語に尽きる。
心に深く刻み込むことができた。もう私から大切なものを奪わないでほしい。
もう勘弁してほしい。

運命、人生、命、重さ、儚さ、絶望、脱力、無念、憤り、無力、後悔、申し訳ない。
命、人生、意味、運命。
嘆き、痛み、後悔。
悲しみ、儚さ、無力。
意味。
何ができる?何をしなければならない?なぜ?
役割、役目。
運命?
希望、目標、努力。
運命?
夢、儚い。
痛い、痛い、痛い。

温故知新

私が42歳になる15日前を無事に迎えた先週の土曜日に、当社に先輩方や長年お付き合いいただいている協力会社の方々を迎え、同窓会のような懇親会を行いました。きっかけは今年2月の親父の葬儀に参列してくださった方々と楽しい場でお会いしたいというところからでした。
まず技術の進歩に驚いてもらうべく社内を見てもらいました。
営業部では以前は手書きで複写式だった作業伝票が、受注管理データ等と統合されデータベース化されているところや、ホワイトボードに書いていた営業スケジュールがイントラネットの上にあるところなどを見てもらい、情報の共有化・有効活用を感じてもらいました。
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Digital事業部では最新のPC群による画像処理、デザインの工程やwebサイト制作、プログラミング、ネットワーク・サーバ構築等、70歳以上のOBたちにはおそらく外国語に聞こえたと思われる説明があったり、大連の会社を映すライブネットワークカメラやCTP(コンピュータから直接印刷用の版を出力するシステム)を見て感嘆の声を上げてもらいました。
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比較的分かりやすいPress事業部での印刷機の説明にも、ここ10年くらいの技術革新に皆さん相当驚いた様子でした。
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その後場所を移して行った懇親会では、皆さんに褒めていただいたり励ましていただいたり・・・。
自分たちが育ててきた会社が今も元気であることを喜んでくれていましたし、現役社員との交流も大変喜んでくれました。
現役社員も歴史の重さを感じるとともに、現在までの達成感と今後への使命感を強く感じたことと思います。
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私はあらためて我々がバトンを受け取ってから歩んできた道の正しさを実感し、勇気を持って前進し続けていこうと強く思いました。
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もちろんじいさん・親父・兄貴にも参加してもらいました。
では今から大連に行ってきます。

はい、投票した私はおかしいです。

思えばこの約1ヶ月、心の奥底にずっとイライラ・モヤモヤがあったような気がする。
あれは8月30日の夜、正確には8月31日未明。
政権交代が成し遂げられた総選挙の結果を受けて、それを分析したりゲストのコメントを聞いたりする番組を見ていたのだが、その司会者が「国民はおかしいよ!」と。
この司会者ベテラン有名優秀ジャーナリストだそうだが、前政権が解散しないことに常々「国民の信を問うべきだ」「信任を得ていない政権だからダメなのだ」と繰り返し言っていたではないか。
投票結果を見て「国民はおかしいよ!」とは何事だ!
人の顔に向けて指をさしたり、自分の意見だけ言ってCMに振って相手に意見を言わせなかったりともともと嫌いだったが、「国民はおかしいよ!」は許せない。
書きながらもっと色々罵る言葉で書きたい気持ちも出てきたのだが、どれだけ書いてもスッキリするものではない。
いい加減に忘れなくては。
日曜日の朝10:00からは散歩の時間にでもするか・・・。