学生生活日記05

他の1年生の友だち(「友だち」って)より一足先に夏休みに入りました。
なぜ一足先かと言うと、彼らには今週土曜日まで語学科目等の試験があり、今頃は試験勉強中なのです。
私は約30年前に関西学院大学社会学部で取得した単位の一部が認定され、語学や体育総合等の必修科目の一部の履修が不要になりました。
そのため一足先に夏休みに入ったのです。
夏休みと言っても普通の学生の夏休みではなく、出社・出張に加えて兵庫県印刷工業組合の仕事などがありますので、遊び惚けている訳ではないのですが、定期試験が終わった木曜日の晩からは毎晩深酒をしております。
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さて、50歳の大学生の1年目半期が終わった訳ですが、なかなか濃密な3か月でした。
当初同じ教室で学ぶ学友たちが、学びの姿勢を整えていないことに怒りを覚えていたので、そんな私の気持ちが伝わるのかなかなか話しかけてくる学生はいませんでした。
もちろん1年生だけでなくそれ以外の学年の学生や、先生たちもこのおっさん学生にどのように接していいのか分からない、そんな感じで2か月くらいが経ちました。
「どうやらあのおっさんは先生やなくて、1年生の学生らしいで!」という雰囲気になった頃、一緒に飲みに行った3年生の先輩たち(彼らは成人しているので無問題)が私のことを良く言ってくれたようで、他の3年生の先輩たち(何度も使っているが、「先輩」って)からも声を掛けられるようになりました。
彼らは実習等で忙しい中、来年の就職活動へ向けて色々悩んでいるようで、私のようなおっさんから何かヒントでも得られるかもしれないと考えているようです。
彼らにとっては彼らのゼミの先生より年上の後輩は、大いに興味をそそられる存在なのでしょう。
他の学部や他の大学なら学生の多様化も進んでいるのでしょうが、関西学院大学教育学部においては私のような存在はまだとても珍しいのです。
機会を見つけてまた彼らと一緒に飲みながら語り合いたいと思います。
彼らの悩みの解消の一助になるかもしれませんし、私にとっては現在の教育の課題が掴める会になるかもしれません。
そうならなくても楽しい時間になることは間違いないでしょう。
現在の教育の課題と言えば、そのことについて研究する科目を履修していましたが、その科目を履修している学生は私一人でした。
そうです、先生と私マンツーマンでの90分の授業でした。
私より一つ年上の先生との90分は本当に濃密で為になる時間で、その上毎回かなり難易度の高い課題を与えられますので、授業時間以上の予習時間が必要でした。
現代の教育の問題点を探るときは社会全体の過去と現在に深く絡み合いながら考察し、解決法は未来と深く絡み合いながら考察しますので、本当に立体的に考えることを学修しました。
生まれて初めて「学びたい」という欲求をもって学校へ通う日々は刺激的で充実したものでした。
同学年の学生たちも私に話し掛けてくるようになり、色々なことを話しながらお互いに刺激を与え合う関係になりつつあります。
秋学期以降は自分の学びと共に周囲への好影響を意識しながら過ごしていきたいと思います。
入学してから買ったものは、学習机と手元・少し先・黒板の遠中近対応眼鏡。
入学してから気付いたことは自分の記憶力の衰えと、健康診断での問診時に服用している中性脂肪と尿酸値を下げる薬のことを伝えた時の先生の半笑いの口元から自分の年齢。
春学期最終日「さようなら!」に守衛さんは「お疲れさまでした!」。
関西学院大学教育学部1年生 武部 健也

学生生活日記04

さぁ2018年春学期も盛り上がってまいりました。
私の一度目の学生時代は前期・後期という呼び方をしていましたし、通年の科目がほとんどでしたが、今では春学期・秋学期という呼び方ですし、ほとんどの科目は半期2単位となっています。
そして今は期末レポートや7月16日から始まる定期試験の準備で大変な日々を過ごしております。
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さらに基礎演習ではグループワークがあり、娘と同い年の学生3人と共にテーマ設定をし、再来週の発表への準備に追われています。
そんななか、先日先輩3人と飲みに行ってきました。
先輩たちは成人していますので堂々と西宮北口の焼き鳥屋さんで飲みました。
彼らは3人ともそれぞれ進路を深く考えています。
彼らは全員初等教育コース、つまり基本的には小学校の教員を目指すコースなのですが、小学校教員を熱望するハンサム、一般企業への就職と小学校教員への道の両方で悩むイケメン、一般企業に就職して社会経験を積んでから小学校教員になりたい男前の3人です。
本当に真面目に熱心に自分の将来や自分の役立ちについて考えています。
そして素直に50歳の私の意見に耳を傾けます。
もちろん私も真剣に彼らと向き合うのですが、これが本当に気持ちいい!涙が出そうなくらい気持ちいいのです。
そう、気持ちいいのです。
入学直後かなり多くのことに気が滅入り、ネガティブなことを書いてきましたが、彼ら3回生の先輩との会話に本当に救われた思いです。
そして、今の私の同級生たちもどんどん成長していくのでしょうね。
楽しみになってきました。
彼らと飲んだ後、何人かの3回生たちに声を掛けられるようになりました。
「いつか一緒させてください」と。
嬉しいねぇ、こちらこそだよ。
そろそろ私を異物としてとらえなくなった学生が増えてきた関西学院大学教育学部は良くなるんじゃないでしょうか。
こんなおっさんを取り込むことも多様性を重んじる現代には必要だと思います。
そんなことが自然にできるようになれば私を入学させたことも大学にとってはプラスになるのではないかと思っています。
そうそう基礎演習の先生は私の2,3年上だと思っていたのですが、私の1つ年下でした。
しっかり学問を身に付け知的に話す人は年上に思えるのですね。
私には知性が無いので、もしかしたら同級生のみんなは私のことを同い年だと思っているかもしれません。
来週みんなに私が50歳であることを伝えた方がよさそうですね。
でも守衛さんは相変わらず私に「お疲れさまでした」と言う。
当番制で4人くらい交代しているのにみんな「お疲れさまでした」と言う。
さ、レポートの続きをやろう。
関西学院大学教育学部1年生 武部 健也

学生生活日記03

春の入学式から約2か月が経ち、季節が半歩進んで梅雨になりました。
その前から何故か水曜日に雨が多い西宮市です。
この水曜日に雨が多いと思うのも学生になったからで、水曜日の4限には私が大好きな授業があるのです。
IMG_7718.jpgこの授業についてはまたの機会に書こうと思いますが、曜日感覚が戻ってきたことは間違いないようです。
それにしても授業開始から2か月?ものすごく長く感じます。
今は中間レポートに追われ、グループワークでの研究にも追われ、なかなか大変な学生生活を送っております。
出席はカードの提出だけではなく、授業の感想も書く必要がありますので、代返はできませんし、課題も多いので想像していた以上に大変な日々です。
授業は真面目に出席し居眠りもせずにしっかり聞きノートを取っていますが、最近ショックを受ける機会が多くあります。
「先週の授業のおさらいですが・・・。」
で始まった話が全く初めて聞く話なのです。
しかし手元のノートを見てみると確かに先週のおさらいなのです。
一週間で脳みそがきれいさっぱりリセットされているという訳です。
これは大変!7月の前期試験が恐ろしくなってきました。
そんな中異物として存在していた50歳のおっさんに興味を示す学生も増えてきて、私に話し掛けてくる学生も多くみられるようになってきました。
男子学生は照れ屋が多いのか、女子学生の方が多いですね。
基礎演習のグループワークで一緒の子たちも父親と同じ年代の同級生に上手に接してくれます。
なかなかいい学生生活でしょ?
学生A「さようなら」
守衛さん「さようなら」
学生B「さようなら」
守衛さん「さようなら」
私「さようなら」
守衛さん「お疲れさま」
なんで?
あ、そうそう先月くらいから痛かった股関節を病院で検査してもらったら「特発性大腿骨頭壊死症」やって。
酒の多飲も原因の一つだそうですので、酒飲みの方は気を付けてください!
かなわんなぁ・・・。
関西学院大学教育学部1年生 武部 健也

記者会見

うちの親父は面白い人で、小学生でサッカーに夢中だった私が出る試合を一回だけ観に来ました。
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「手を使った方が楽なのに、何で足を使うんだ」
テレビでラグビーの試合を観て、
「何で前へ進みたいのに後ろへパスをするんだ」。
その親父はアメリカンフットボールを大変気に入り、一緒によくファイターズの試合を観に行ったものです。
私は息子のために4年間日本大学に学費を払い続けました。
皆さんも様々な思いで今のニュースをご覧のことと思います。
それに隠れるように何とか学園の問題も未だに解決していません。
やっぱり「教育」。
納税者はもっと声を出さなければならないかもしれないですね。
恥知らずのノイジーマイノリティに押されている場合ではありませんね。
しっかり学んで、正しいことを正しい言葉で伝えることができる人間になります。

Next60

この度兵庫県印刷工業組合の副理事長を拝命いたしました。
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組合に加入して2年、理事に就任して1期2年の私がこのような大役を仰せつかることになったのも、新鮮な目で組合に新しい風を吹かせることを期待されてのものだと思っていますので、微力ながら全力を尽くしてまいりたいと思います。
同時に設立60周年記念大会実行委員長にも就くことになりましたので、こちらにも注力していきたいと思います。
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この業界に育てられた者として、少しでも恩返しできるよう頑張ります。
あ、今日は死んだ兄貴の56回目の誕生日。
「頑張るわ」
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学生生活日記02-2

関学にファイターズという何かのチームがあるようです。
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今日のある授業で私の前の席にそのチームに属する奴が座りました。
3人掛けの席に大柄な男3人が暑苦しくひっついて。
ガラガラの教室なのに、わざわざひっついて座って、ノートのようなもので扇いで汗臭さをまき散らすのです。
そりゃそんな大男がひっついて座るから暑いんやろ!
大の男が群れてつるんで、それだけでもみっともないのに、授業中はスマホでゲームと動画鑑賞。
それを覗き合ったりして、目の前でコソコソチョロチョロキョロキョロとほんまに鬱陶しい。
同じ名前のチームが現在連日ニュースで大きく取り上げられていて、スポーツマンシップについて深く考えるべき時にその姿は情けないの一語。
たまたま同じ名前のチームが同じ大学にあったと信じたい思いです。
関西学院大学アメリカンフットボール部のファイターズは日本一を目指す素晴らしいチームのはず。
私はファイターズのファンでしたから、その一員があんな奴らではないと信じたいのです。
と思っていたのですが、あんまり腹が立ったので授業終わりに本人にこのことを話したところ、全くスポーツマンシップのかけらも感じさせないふてぶてしい態度。
残念ながら同じチームのようでした。
実に情けないですが、これが現実です。
同窓生の皆さん、このままでは関西学院大学出身と言うことがとても恥ずかしいことになってしまいますよ!
でも今が最悪の状態と思って、私を含め皆が成長していく姿を今後は書いていきたいと思います。
実際にいいこともいっぱいありますし、いいことになりそうな兆候もいっぱいあります。
ネガティブな話が今回で終わりになることを願いつつも、見たこと感じたことをできるだけその時そのままに書こうと思います。
それにしても私は母校愛が強すぎるのかなぁ・・・。
関西学院大学教育学部1年生 武部 健也

学生生活日記02-1

授業が始まって1か月と少しが経ちました。
今、私が感じていることをそのまま書くと相当ネガティブなことになってしまうので、躊躇していたのですが、blogで公開するかどうかは別としてとりあえず書いてみることとします。
そろそろ髪を染める男の子、化粧が妙に濃い女の子が増えてきて、諸々デビューしているようですがなかなか酷いものですよ。
授業中の私語はむしろ増えている感じで私のように学ぼうとする者には大変迷惑です。
しかしながら30年前の自分のことを思い出したり、娘の高校の同級生がいるような授業では担当教員に任せるほかありません。
そんな中なかなか驚かされるのが、
「あーマジでヤバっ」「くっそ眠っ」「マジで暑っ」「坂道くっそダルい」
と大きな声を出しながら1限の教室に入ってくる学生、しかも女の子。
机にバンっとかばんを叩きつけるようにして置いて、そのまま授業を受けて私語、居眠りを始める学生、しかも女の子。
あ、こんなこと書いたらダメなんですよね。
女らしいとか男らしいなんてことは言えない時代なんですよね。
ジェンダーフリーでしょ?
ま、そういうことを声高に叫んでいる人たちには望ましい時代がやってまいりましたね。
「女らしさ」なんてものが無くなり「人らしさ」なんですから。
女も男も「らしさ」なんて必要ないんでしょ。
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で、授業が始まるとありがたいことにたくさんの学生はお眠りになられて少し静かになります。
もちろん全員ではありませんよ。
私が書くことは関西学院大学教育学部1年生全員の話ではありません。
こんな学生もいるって話です。
もっと少なくなることを祈っていますが。
あ、過去の私を知っている人「あの武部が何言ってるの?」とポカン顔でしょうが、私も自覚はあります。
ただ私の頃は「うるさい!出ていけ」と先生に教室から出されましたし、当然単位ももらえませんでした。
でも今はそうじゃないみたいですよ。
そんなことすると親からクレームがつくとでも思っているのか、教員はあまり口うるさく言いませんね。
ま、慣れてしまっているのかもしれませんが・・・。
私の頃は付属校(関西学院高等部)から入学した学生の学力の低さ(私のような奴)が問題になっているという話でしたが、今は全体的にどうなんでしょ?
O.B.として母校の部活動が活躍するニュースを聞くのは確かに嬉しいけど、社会に役立つ人間を多く輩出する方が誇らしいと思うんだけどなぁ。
分かる人は何が言いたいか分かるでしょ?
会社経営者として今私と同じ教室にいる子たちを採用したいとは決して思いません。
大学に学生を躾けろとは言いたくありませんが、この子たちが社会に出る前に最後にいたのは関西学院大学ですからね、何とかなりませんかね。
そもそもこんなに躾もできていない人間をよくも大学に送り込んだな!高等学校!そしてよくも高等学校に送り込んだな!中学校!そしてよくも中学校に送り込んだな!親たち!
はい、自分のことは目一杯棚に上げますよ。
自分のできること、自分ができたことしか言えないのだったら人は劣化する一方ですからね。
でも、これは授業が始まってまだ2か月弱の感想であってこれから全く違う感想を持つことを期待しているのです。
基礎演習という授業をL.A.(Learning Assistant)として手伝ってくれている3回生の2人は大変感じが良く爽やかで前向きなのです。
彼らは2人とも初等教育コースの学生で、将来は小学校の先生を目指しているようです。
彼らが関西学院大学教育学部を卒業して小学校の先生になることは同じ大学にいる私にとっても大変誇らしいことです。
ですから今の1回生もきっと良くなると信じています。
と先週書いていて、blogで公開することは止めておこうと思っていましたが、今日またあまりにも腹が立ったので、もう垂れ流しちゃいます。
今日のことは第二部に書きます。
関西学院大学教育学部1年生 武部 健也

20180502

早いものでまた1年が経ち、あれから14年が経った。
兄貴が死んだのは奴が42歳の誕生日を目前にした14年前の今日だった。
私は今年51歳になる。
IMG_7550.jpg今朝墓参に向かう車中で聞いていたのは私が自身の葬儀のBGMに使ってもらおうとしている曲たちだ。
毎回の墓参の行き帰りはこのプレイリスト「funeral」なので、我が子たちよ、忘れるでないぞ!
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本来なら2限の授業も仮に履修登録しているのだが、授業の内容と進め方にクレームをつけたところ、先生も私に履修して欲しくなさそうなので今日は墓参と早昼を優先した。
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毎年この日にはblogを書くことにしているが、まさか大学のキャンパスで書くことになるとは。
これは伸也も想像できなかっただろう。
昨年の自分も想像していなかったのだから。
さ、授業行こ!

学生生活日記01

入学式から3週間が過ぎました。
最初の1週間のジロ見・ガン見・二度見の視線からはかなり解放され、授業も3週目を迎え4限が休講になった今、少し振り返ってみたいと思います。
驚くこと、楽しいこと、腹立たしいこと、嘆かわしいこと、いっぱい色々感じた楽しい時間でした。
まず入学式ではお決まりのように複数の職員の方々から「あ、保護者の方はこちらです。」と後方に誘導されました。
新入生を熱心に勧誘する各クラブの部員たちも私には当然声を掛けませんが、何故か拳法部の子が勧誘の声を掛けてくれました。 入部するって言ったら入れてくれんのかなぁ・・・。

IMG_7438.JPG そこからの1週間はガイダンス等で担当の方々から色々な説明を受け、ポンコツ気味の頭は悲鳴を上げていました。
そんな中、軽く会釈を交わした女の子はその隣の女の子に「何コース?、あ一緒や!LINE交換しよっ、インスタは?フォローしよっ!」その後で「名前何て言うん?」って。
僕はビックリしたなぁ。
名前聞く前にデジタルで先に繋がるんや。
ま、そこから驚くのは男の子も女の子も群れる群れる。
おっさんが孤立するのは覚悟の上でしたが、ここまで大学生が群れるとは思っていなかったので、少々驚きました。
ま、これからクラブやサークル、バイトとかそれぞれの世界が広がってどんどん散らばっていくのでしょうから、その様子も見ておくことにします。
また、教育学部なので基本的には教育の場に身を置こうと考えている学生が多いと思うのですが、私語やペン回し失敗でペンが落ちる音が多かったり、帽子をかぶったまま授業を受ける大学生がいたりと驚きの連続でした。
これでいいのか?関学教育学部!
授業を受ける側にも確かに問題はありますが、授ける側にも問題があるんじゃないかと思います。
中には自分のゴリゴリの思想を学生にゴリゴリ押し付ける先生もいるのです。
学生はニュートラルというよりゼロの状態でこれを受け取っているようなので大変心配です。
あまりにも目に余るようでしたら、何らかのアクションを起こそうと思っています。
実際に既にアクションを起こしてしまっている部分もありますが・・・。
そんなこんなで私、現在の高等教育の問題を考えながら自らも学んでいこうと思っています。

少なくとも週に1回は出社して仕事しておりますので、一応両立させております。

Blog→Facebook→Twitter→Instagramと若者がどんどん文章を書かなくなることは嘆かわしいですが、いい加減な情報発信するくらいなら、Instagram→0となることを望みます。
私はこれから学びを深めることでもう少しマシなことが書けるようにしますので、私の成長を見守ってください。
皆さんと教育や人・国・世界の未来を考えていけたらと思っています。
関西学院大学教育学部1年生 武部 健也

29

2009年2月9日21時過ぎに親父が死んだ。
その頃私は一人で呑気に飲んでいて、鞄に放り込んだ携帯電話を手にしたのは23時頃だった。
おふくろをはじめ家族の何人かからの着信履歴に何かが起こったことは気付かされたが、親父が死んだとは思わなかった。
おふくろに電話すると、「9時30分過ぎに亡くなりました。どうせ飲んでるんでしょ?タクシーで来てください。もうみんな揃っています。」と冷ややかな声。
あれから9年か。
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今日もフラフラ飲みに行くとするか。
あ、親父、学費って高いな。
ようけ払わせてゴメンな。