51歳の末っ子

ぼくには二人お兄ちゃんがいました。
二人とももうこの世にはいません。
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上のお兄ちゃんのことを「大きい兄ちゃん」二番目のお兄ちゃんのことを「小さい兄ちゃん」と呼んでいました。
正しい発音は「おっきぃいちゃん」「ちちゃいいちゃん」です。
これを上手に言えるのは家族でぼくだけでした。
当たり前ですよね、そう呼ぶのはぼくだけですから。
おっきぃいちゃんとは5つ、ちちゃいいちゃんとは2つ歳が離れていました。
歳が近いちちゃいいちゃんとはよくケンカをしましたが、遊ぶのもよく一緒で子どもだけで初めて外食した水道筋のたこ焼き屋さんもちちゃいいちゃんと二人でした。
ちちゃいいちゃんは勉強がとてもよくできました。
ちちゃいいちゃんが大学受験したときのことをよく覚えています。
当時共通一次試験というものがあって、ちちゃいいちゃんが受験する京都大学経済学部のボーダーラインは850点とされていたようです。
ちちゃいいちゃんは自己採点で851点だと親には言っていましたが、実は830点だったそうです。
浪人を覚悟して予備校の学費免除になる特待生試験にも合格していましたが、二次試験が終わった後こっそりぼくにこう言いました。
「数学5問中3問半できた。多分合格する。大逆転や。でもぬか喜びさせることになったらあかんから親には絶対内緒やぞ。」
何のことかさっぱり分かりませんでしたが、見事に合格したちちゃいいちゃんはさすがでした。
京都のちちゃいいちゃんの部屋にあった炊飯器を開けたときに見た美しい緑のカビ、北白川のバッティングセンターからの天一総本店、アメリカンフットボールの関京戦を観に行ったときベロベロになって関学を罵倒するちちゃいいちゃん。
色々思い出します。
あ、今日はおっきぃいちゃんの15回目の命日なのにちちゃいいちゃんのことばかり書いてしまいました。
ま、ええか。
墓参に行ってこよ。

2019春

大学2年生の春学期(前期)が始まりました。
まだ履修登録は完了していないのですが、学校と会社と業界団体の活動が始まっています。
春ですね。
出会いと別れ、新しい時間が動き始めました。
新鮮な風が吹いています。
今日も色々な立場で過ごしましたが、最後は先輩達と飲みながら話をする会でした。
4年生の先輩は22歳ですが、51歳の私に熱く語ってくれます。
51歳の私も熱く語りますが、彼らの方が熱く語ってくれます。
私をよく知る人たち、私が圧倒されるくらい22歳の若者が自分自身のことや、これからの教育について熱く語るのですよ。
素晴らしいと思いませんか?
躾とか教育こそが未来を作ると信じ、情熱を燃やす若者たちを育てなくて、この国の将来はあるのですか?
今春からもできるだけ教育学部で学ぶ一学生として学生日記を書こうと思いますが、今日は肌寒い春の夜の心地良い火照りだけを。
またお付き合いください。
「ブログ読んでるよ!」の声、嬉しいです。
今日は将来について悩み続ける先輩たちから多くを学びました。
西宮北口から特急に乗って余韻に浸る場へ到着。
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学生生活日記08

昨日無事に後期(秋学期)試験が終わりました。ということは大学1年生の全ての日程が終了したということです。ということは今日から社会人に復帰しているということです。ということは昨夜は一人しんみり大学1年生を振り返って酒を飲んでいたということです。
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試験は暗記を要する穴埋め問題にはかなり苦戦しましたが、論述問題はそれなりに書けたと思いますので、ある程度は単位を取得することができたと思っています。
さて、大学1年生の生活が終わった訳ですが、振り返ってみると多くの学びとともに多くの気付きを与えられた時間だったと思います。
もともと教育行政を学び、教員が理想とする教育を実践する手伝いができるように教育学部に入学したのですが、高等教育の場に実際に身をおくことで現状の問題点を肌で感じました。そのことについては以前から何度も書いていますので、今回は省略しますが、我々の世代がやらなければならないことについて51歳の大学1年生として今考えていることをほんの少しだけ書き残しておこうと思います。
1967年生まれの私は今まで何かを創造した訳でもなく、当然高度経済成長に貢献した訳でもありません。ただ先人たちが築いてくださった豊かさの上に胡坐をかき、その財産を食いつぶしてきてしまったのです。
しかしそれを棚に上げて次の世代を担う若者たちには言わなければならないと思います。
「申し訳ないけど君たちが食いつないでいける財産はもうこの国にはない。僕が食いつぶしてしまった。君たちは新しい何かを生み出さなければならないんだ。」
と。
教育の重要性が増していると思います。それは学校における教育だけではなく家庭における躾や地域社会による指導も含めてのことです。
ハラスメントやコンプライアンスという言葉に脅え、人との関わりを希薄にしてこの国は豊かになりましたか?
この国の将来は明るいものになりましたか?
大人は自分のことを棚に上げてでも若者に正しいことを伝え続けなければならないと思います。
はい、そうです、私は自分のことを棚に上げないと今の若者に何も言えません。
それでも大学2年生になったらもっと積極的に学友たちに語っていこうと思っています。
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週に1日しか社員がいる日に出社できない日々が続き、当初うるさい小舅みたいな私がいないことで緩んだ空気もありましたが、最近では社員それぞれが自覚をもって業務にあたってくれていますので、社員もこの時間をいいものにしてくれたと喜んでいます。
4月から大学2年生として再スタートするまでは社会人生活に集中しようと思います。
関西学院大学教育学部1年生 武部 健也

学生生活日記07

こんな大学1年生は滅多にいないはず。
アウロラの万年筆にル・ボナーのペンケース。
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毎日尿酸値と中性脂肪を下げる薬を飲んでから通学。
飲み会に間に合わせるために正門にタクシーを呼びつけておく。
守衛さんに「先生!タクシーはこちらです。」と案内される。
胃カメラでの検査を受けてから授業を受ける。
授業が終わったら疲れを癒すために鰻で一杯飲んで帰る。
授業と授業の間に学校を出て鰻を食いに行く。
老眼鏡を忘れてレジュメも自分の書いた字も読めなくなる。
一夜漬けると忘れてしまい当日の朝に覚えたことしか答案に書けない。
「皆さんが生まれる前のことですが、私は中学2年生だったのでハッキリ覚えています。」と先生が阪神淡路大震災のことを取り上げたが、その時既に一児の父だった。
そんな
関西学院大学教育学部1年生 武部 健也

学生生活日記06

先日関西学院大学で授業を受けてからゲスト講師として招かれて武庫川女子大学へ行きました。
その後会社で仕事をしましたので、その日は学生→講師→代表取締役と楽しい一日になりました。
武庫川女子大学では2年ぶりに「本を編む」(https://www.d-wa.co.jp/kenblog/wp-content/uploads/old/2016/06/post-246.html)の授業に参加させていただき、学生たちに印刷と造本について話をさせていただきましたが、その後に受けた質問が大変鋭く文字文化や紙媒体の将来、技術革新の動向や社会が求める人材等に話が及び、私も興奮気味に一所懸命答えさせていただきました。
そこで私が学ぶ関西学院大学教育学部の現状を思い起こしたときに大変悲しい気持ちになりました。
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私が履修する科目の一つを担当されている京都の大学の先生が、学生に向かって教員を志望する者の挙手を求めました。
挙手した学生が50%を切っている状況を確認すると、
「ホッとしました。あなたがたのように学ぶ姿勢を持たない者が、人の一生に深く関わる教員という職業を目指していないことに安堵しています。」
と。
さらに
「私がメインで教鞭をとる大学の偏差値は関西学院大学より低いかもしれませんが、教育学部の学生の授業態度においてははるかに関西学院大学を上回っています。」
私も幾度か私語をやめない学生を注意することがありますが、関西学院大学教育学部教育科学コース1年生が履修できる科目の多くの授業は全く不適切なものだと言わざるを得ません。
他の学部他のキャンパスの実態については聞き及ぶ限り大差ないようですが、私が体感している上記の科目においては高等教育の現場と呼ぶには全く適さないものであります。
私が文部科学省の人間なら即刻補助金・助成金支給を停止したいと思いますし、一納税者としても大変腹立たしいものです。
ハッキリ言いましょう。
指定校推薦・スポーツ推薦を全面的に否定します。
他の大学は知りませんが、関西学院大学には指定校推薦・スポーツ推薦による入学者のための受け皿がないのです。
躾・最低限の基礎教育を受けていない者を受け入れる環境が整っていません。
つまりリベラルアーツ系学部や体育学部・スポーツ科学系学科が無いにも関わらず入学させるものですから、文系学部に適当に振り分けているに過ぎません。
そんな学生と教員を目指したり、教育行政等を学び教育関連の職業に就きたいという欲求を持った学生が同じ授業を受講する訳ですから、モチベーションの高い学生にとっては悲劇でしかありません。
許されるなら一度授業をご覧になってもらいたいものです。
文部科学省の役人の方、関西学院の理事の方、ご子息・ご息女を関西学院大学教育学部で学ばせようと考えておられる親御さん、私が書いていることが大げさなものではないことが分かっていただけると思います。
「関西私大の雄」と呼ばれた頃の関西学院大学の面影はもはやありません。
関西学院大学の卒業生だと言うことが憚られる時代がすぐそこに来ていると思います。
もちろん、全学生がダメだと言っているのではありません。
将来のビジョンをしっかり持って学んでいる学生、将来はまだ見えないがその時に備えて様々な場面で学んでいこうとする姿勢を持った学生もいます。
ただ高校の進路指導の先生から「お前、関学の教育学部な。」と言われて来ている学生はほとんど邪魔なものとしか呼べないのです。
少子化が進行している現在の日本において、学校法人の経営は大変難しいことかもしれませんが、人を育てるという尊い事業を目的とした法人だからこそ多額の税金が私学助成金として支給されるのでしょう。
もちろん素晴らしい先輩や学友もいますので、その話についてはまた書きますが、決してその話と今回書きたい話が相殺されるべきものではないと思いますので、現状について怒りを込めて垂れ流します。
関西学院大学教育学部1年生 武部 健也

1948.09.29

今日70歳の誕生日を迎えました。
父親武部繁が38歳の時の子です。
大和出版印刷と名付けられたこの子は、とてもとても多くの人に愛され、今日9月29日に70歳の誕生日を迎えることができました。
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本来でしたらお客様や協力会社の皆様をお招きして感謝の気持ちを伝える会を催すべきなのかもしれませんが、ご足労いただくことに気が引けますので、改めてこちらからお礼に伺おうと思っております。
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今日は社員とOB・OGを中心に内輪でこっそり祝う会を行っております。
絶好のクルージング日和です。
台風の影響を受け続けている70周年イヤーですが、負けずに前向きに100年を目指して頑張ります。
今後とも末永くよろしくお願いいたします。
100周年はちゃんとパーティーします。
80歳の私を見に来てくださいね!

台風21号

弊社は六甲アイランドというところにあり、高潮等で大きな被害がありましたが、弊社社員・社屋・設備は無事でした。
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社屋に隣接する電気室が浸水のため機能停止し、その復旧に時間がかかりそうで、製造工程はしばらく休業状態になりそうです。
その間、近隣の協力会社に仕事をお願いしつつ、社員は休養・研修と普段できないことに時間を費やすことになりそうです。
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弊社裏の状態を考えると、胸が痛むと同時に電気室以外の被害がほとんどないことは奇跡的とも言えると思います。
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水で膨らませるタイプの土のうは素晴らしい力を見せてくれました。
皆さん、ご心配いただきありがとうございました。
墓前にも感謝を伝えに行きたいと思います。
取り急ぎ無事の報告まで。

30年

弊社創業者である祖父が亡くなって今日でちょうど30年。
生きていたら108歳。
不可能な数字ではない気もする。
機械工学を学んで、戦時中は工業高校の教員をやっていた人であるから、現在の技術革新には大層驚いたことだろう。
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今日は病院をはしごしてから墓参に来た。
といっても心身共にすこぶる元気なのでご心配なく。
今年の初夏に特発性大腿骨頭壊死症と診断されてから、右股関節の痛みに悩まされる日が少し増えてきたくらいで、その他は絶好調。
股関節の調子だけは良い日も悪い日もあるので、しばらくは騙し騙し生活していくことになると思う。
基本的には治療は人工関節手術のみらしいが、人工関節そのものに寿命があるので、できるだけ手術は先に伸ばしたいところ。
私がなぜ自分の病気について書くかというと、そのことにより色々な情報をいただけるからである。
情報は発信するところに集まる。
何枚もの診察券を持ちながら言うのもなんだが、108歳まで生きてやると墓前に軽く宣言しておいた。
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この日の墓参は期を無事に終えることができる感謝を伝えるために欠かせない。
間もなく弊社の第70期が終わる。
感謝。

2018.08.09

私は右利きですが、右でも左でもありません。
国益を守ることが大切だと思っています。
国益の守り方には色々な方法があり、その一つに日本人の民度を高めることが挙げられると考えています。
そのためモノ作りにこだわりを持つ人材の育成に注力していますし、現在大学で教育学を学んでいます。
いずれにしても核兵器はダメです。
どんな考え方でも無差別大量破壊兵器である核兵器はあきまへん。
長崎を最後に。
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今年も作ることができて嬉しく思っています。
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神戸市在住50歳男性 武部 健也