客観的な目

昨晩、先日日本の永住権申請を却下された中国人青年と飯を食った。
10年以上も日本にいて日本を愛している彼なのでさぞかし落ち込んでいるだろうと励ましの意味を込めた送別会として誘った。
ところが彼は元気いっぱい。今週末に帰国するが、再申請のために3月にはまた来日するらしい。
その再申請が却下されたらまた皿洗いからスタートして一から出直すと笑顔で語るのだ。
彼は日本のもてなしの心や行儀の良さを中国に広めると共に、中国に住む日本人に安心の食材を提供し、日本の心と雰囲気でもてなす店を作りたいとも考えている。
その実現には日本で会社を設立する方がスムースに進むようで、そのためにも永住権を取得したいようだ。
彼の計画の根本には日本の文化への敬意がある。
それはどの時代、どの世界にも通用する正しく稀有なものであると彼は確信を持っている。
日本を客観的に見る彼こそ日本の売り物を正しく見極めているとも思える。
彼の活躍を見守りたい。
別れ際彼が言ってくれた。「必ず事業を成功させて上海で武部さんをもてなしますよ!」
楽しみにしてる。

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