教えることは・・・

12月から日本で研修を受けていた大連の社員が先日中国へ帰国した。振り返ればあっという間の3ヶ月だったが、彼女にとっては大変貴重で有意義な日々だったと思う。2月までの2ヶ月間の神戸での研修中、日中は社員が仕事を教え日没後はほぼ毎日私が夕食を共にし日本語を教えていたのだが、真綿が水を吸収するようにどんどん理解度を高めていく彼女からの質問は難易度を増し、答えに困ることもしばしばだった。例えば「気になる」「気にする」「気に入る」「気に掛ける」「気が悪い」「気の毒」それぞれの言葉の意味を求められるのだが、酒を飲みながらの脳みそには難題で上手に容易な日本語で説明するのは大変困難だった。
日本語だけではなく、私の会社に対する思い、大連の会社に期待すること、神戸本社・東京営業所・大連迪拓の連係について等もたくさん話した。また環境問題について日本も考え実践する余地は大いにあるが、人口が10倍以上の中国の人々も真剣に取り組んで欲しいということ等にも話は及んだ。
彼女が神戸を去る前に神戸の社員に話した言葉を思い出す。「皆さん、頑張ってください。神戸の本社があり、大連の会社があれば一緒に仕事することができます。私は大連で頑張ります。皆さんと一緒に仕事をしたいから頑張ります。」
彼女に冗談で話した自分の言葉も思い出す。「あなたが中国の国家主席になる頃私も日本の内閣総理大臣になっておきます。北京か東京での日中首脳会談で会いましょう。二国主導で地球規模の環境問題を解決し、平和で美しい世界にしましょう。」
神戸の社員が彼女に温かく接してくれたことも私には感動的であった。
21歳の彼女が異国で経験したことを思う時、21歳の私が異国で経験したことを思い出す。
彼女に教えたことより、彼女から教わったことの方が多かった3ヶ月だった。

コメント

  1. 小野英一 より:

    お互いに高めあう、良い3ヶ月だったのですね。日本と中国、最近色々と話題になっていますが、根っこの部分では強い絆があってほしいものですね。

  2. kenbo より:

    本当にそう思います。一人一人の関係からでも理解し合えればと思います。「男性」「O型」「さそり座」「ひつじ年」「日本人」とひとくくりにされるのも嫌ですから、一人の人間として一人の人間との交流を深めていきたいと思います。
    お手紙いただいていましたのに返事をお送りせず失礼しております。筆不精に加え「超」が付く悪筆でして・・・。新しい万年筆に適した紙が出来上がった際には一番に小野様へお知らせの手紙を書かせていただきたいと思っております。

  3. 小野英一 より:

    楽しみにしていますね。是非、またお話をお聞かせ下さい。

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